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根が深い

 色々な問題が表面化する現場はあります。その根が深いと思うところがあります。

 大津市です。

 2011年に大津市でいじめ自殺者が出ました。そのころは単純なバッシングの嵐です。委員会の隠蔽の事実が表面化し、バッシングが強まりました。

 私は委員会の人たちの気持ちも分かります。それ以上に、現場の先生方がバッシングを受けるのはひどいなと思いました。

 義憤を感じた私は大津の全ての小学校、中学校にエールを送る手紙と、いじめ対策に資すると思う本を送りました。

 私も「?」と思う本が謹呈されることもあります。しかし、必ず礼状を送ります。私にとって当たり前のことです。が、大津の全ての学校からの返信はありませんでした。

 さもありなん。

 心にも無い、ありがとうございました、という返信も出来ないのですね。

 神戸も似たような状態なのでしょう。

時間

 私の授業科目は前期に集中させているので、後期は2回しかありません。そのうち1回は先週あったので、あとは1回だけ。教職大学院の学校実習は準備段階は私の仕事がありますが、始まってからはゼミ生が自主的に回しています。学内改革の仕組み作りも一段落。そして今年は講演会が極端に少ない。出張を伴う講演会は1回のみ。ということで、時間があります。何をしようかな?

デジタル教科書

 最近、ある方から「教科書がデジタル教科書になる方向性が定まりましたが、デジタル教科書になるとどう変わりますか?」と聞かれました。

 デジタルになれば複製は無料で出来ますし、高解像度の写真や動画がいくらでも使えます。また、輸送もほぼ無料で出来ます。そうなるとスケールメリットが大きくなります。そこからはフリードマンのフラット化する社会(https://amzn.to/2GSc9q3)に書かれていることが起こるでしょう。ただし、途中まで。

 地方大学を守るために首都圏の大学の定員を抑えようとする文部科学省なのですから。寡占は許さないでしょう。一ページ当たりの文字数、写真・動画の総数、ページ数を定めるのでしょう。結局行き着く先は、紙媒体での教科書を提出させ、それをpdf化するというものに落ち着くのかもしれません。つまり変わらないよ、と応えました。

 何も変わらないかと言えば、少しあります。教科書等を何冊もリュックに入れることなくタブレット一台となれば、ランドセルが廃れるかもしれません。また、情報として送ることが出来れば、企業の配送センターは無くなります。結果として、今回のコロナのようなことが起こっても安全に全国に教科書を届けることが出来ます。

 ま、その程度です。多くの顧客が紙媒体を望む限り、市場占有者である文部科学省は、顧客のためにデジタル化の邪魔をします。

修正

 ゼミ生と話したとき、この数年で私が変わったことをゼミOB/OGに言ってなかったことに気づきました。

 私はかなり前から退職したら引きこもりになると宣言していました。

 撤回します。

 私のところにも年金定期便が届きます。そしてビックリしました。そして制度を調べて分かりました。引きこもりになれるほど、優雅な状態ではないことを。

 私個人の年金は平均的な公務員の年金としては高い。しかし、家内は専業主婦が長いので共済年金が小さく、基本、国民年金のみなのです。だから、平均的な公務員夫婦共稼ぎの家庭より厳しいのです。

 これを現ゼミ生に話したら「変わったのは、現実を知ったからですね」と笑われてしまいました。大学を退職して変わるのは、授業と学生指導をしなくなるという点です。多くの『学び合い』実践者にとっては、あまり関係ないことだと思います。

追伸 以前の呑み会の翌日、ある人から「F君が先生が退職した後が怖いと必死に訴えていました。」と私に耳打ちしました。F、以上の通りです。