■ [ゼミ]三月に毎年思うこと
2月には修士論文の口述試験、卒業研究発表会があり、院生さん、学生さんは緊張しています。しかし、それらが終わると、打ち上げコンパで盛り上がります。3月になると頭は来年のことでいっぱいです。3月は卒業・修了の月です。卒業する院生さん、学生さんとは2年間のつきあいです。研究のことでは対等に話し合えるようになります。また、そうとうの馬鹿話も出来ますし、ワンパターンな私の駄洒落にもつきあってくれます。院生さんは私とは年齢的にもさほど違いはなく、年上の方もいます。年下の方でも、人生経験では上の方です。そんなオジサン、オバサンも、可愛く感じるから面白い。
この月になると、院生さんは戻る学校のことで頻繁に地元に帰るようになります。学生さんは校長面接があります。また、控え室の私物を段ボール箱に入れ整理し始めます。学生さんは新生活に対する不安もありますが、期待の方が強いです。もうちょっと大学にいたいと言われる院生さんも、顔には「職場に戻ってバリバリやるぞ!」という思いがアリアリです。そんな姿を見ると、「あー、ここを出て普通の世界に戻れるんだな」という寂しさに襲われます。ネバーランドから出られないピーターパンは、きっとこんな気持ちなんだろうな。この寂しさは、4月まで続きます。新年度になって、新しい院生さん、学生さんを受け入れ、テーマ設定を議論し・・・・。そんなこんなの中で、寂しさを忘れます。しかし、これって、多くの学校の先生が感じていることですね。ただ、小・中・高校の場合、卒業生を送り出すのは2、3年に一度ですが、私の場合は毎年です。