■ [ゼミ]院生さんの贅沢な悩み
学習臨床コースには「教育方法臨床分野」、「学習過程臨床分野」、「総合学習」、「情報教育」の4つの分野があります。受験の際は、4分野ばらばらの試験があるのではなく、学習臨床コースの試験があります。現在、所属する研究室、分野を決めるため、院生さんは悩んでいる最中です。
上越教育大学の多くは、入学以前に面接試験の際の内容を元に、教官会議の中で指導教官が決定される場合があります。また、完全に決定ではなくても、有る程度決定するコースもあります。たしかに、入学試験以前に、十分に調査し、大学の教官とメールや面談等を行っている方は、面接の際も方向性がはっきりしています。そのような方の場合は問題がありません。ところが、多くの受験生の方の場合は、あれよあれよという間に大学院派遣が決まり、あれよあれよという間に試験と言うことになります。そんなときの面談の結果によって、入学後2年間所属する研究室が決められたらたまったもんではありません。そのため、学習臨床では、入学後、1ヶ月をかけて所属する研究室・分野を決めます。どんな分野の教官であっても、その教官が承諾すれば、その研究室に所属し、その教官の所属する分野に所属することになります。事前に、面談やメール等のやりとりのある院生さんは、入学後、直ちに所属する研究室を決めます。しかし、それ以外の院生さんは、各教官と面談をしながら悩んでいる最中です。
私の所にも、「先生につきたいのですが、別な研究室もおもしろそうで困ってしまいます」と相談に来る院生さんがいます。その人に対しては、次のように話します。
今、決められなくて悩んでいるけど、決める権利も無いコースもあるんですよ。入学すれば、表の情報ばかりではなく、裏の情報も先輩院生から聞くことが出来ます。そのような様々な情報にもとづいて決められるのは、まさに「権利」なんです。指導教官を決めるということは、「恋人」を決めることと同じです。失敗したら、ブルーな2年間になります。2年間、信じて一緒にやれる人を捜してください。だから、悩むのは当然です、「もっと、もっと悩んでください。」。それも、つきたい先生がいないという悩みではなく、つきたい先生が多いという悩みです。贅沢な悩みだと思いますよ。嘘だと思ったら、知り合いの院生の方に聞いてみてください。
■ [ゼミ]花見
今年の花見は17日に行いました。ちりはじめでしたが、なんとか間に合いました。といっても、花見の間中、酒とつまみ(各人一品持ちより)を飲み食いしながらワイワイしただけで、私は桜を見上げることはしませんでした。お一方が、散った花びらをお酒のグラスに入れて飲んでいるのを見て、あわてて花見であることを思い出しました。
妻や息子も最初だけ参加させていただきました。院生さんから、「かわいいお子さんですね」なんていわれると親ばか丸出しになってしまいます。例年は6時開始です。しかし、日没すると直ちに冷え始めるので、今年は4時開始にしました。しかし、沖縄出身の新院生さんにはかなり寒かったようです。私は7時に帰宅しましたが、院生さんたちは2次会、3次会に行き、最後の方は12時半頃の帰宅だそうです。あさ院生さんの部屋に行きましたら、幹事をやっていただいた院生さんが気持ち悪そうに寝ていました。曰く、「先生がいないので、身を挺して盛り上げてたんです」。それに対して、「他の人と関係なく、自分一人で盛り上がったんじゃない」という失敬なことをいいましたが、すみません、「ご苦労様でした」。今年も、つつがなく花見が終了しました。