■ [発見]国語は何のためにあるのか?
25日に地元中学校理科教師の会が主催する懇親会に参加しました。本学を修了されたOBも多く、懐かしい人たちと楽しい時間を過ごせました。色々と面白い話、ためになる話も多かったのですが、その中の一つを紹介したいと思います。
I先生という校長先生の話です。その先生が、教諭だったときに、生徒に「国語ってなんのためにあるの?」と聞かれたことがあるそうです。I先生は、「国語は理科の本を読むためにあるんだ」、「数学は理科の計算をするためにあるんだ」、「社会は、理科で研究したことが社会的にどのような意味を持つのかを学ぶためにあるんだ」、「道徳は、原爆を作るようなことがないようにあるんだ」・・・と言うそうです。そして、「それでは理科って何のためにあるの?」と聞かれたら、「人類のためにあるんだ」と言うそうです。文字にすると表現できないのですが、I先生のハリのある声でリズムを持って語られる言葉は音楽のようでした。内容的には、他教科の先生から見れば言語道断で、まさに理科帝国主義ですね。
でも、国語の先生は「理科は国語の中で花の話があったときに分かるためにあるんだ」と言い、数学の先生は「理科は数学の応用をするためにあるんだ」と言えばいいことです。中学生であれば、子どもも本気にはしないでしょう。でも、そのことを言う先生を見て、「この先生は理科(または国語、算数)が好きなんだな~」というメッセージは伝わるように思います。