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2001-06-15

[]とっても嬉しかったこと 21:56 とっても嬉しかったこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - とっても嬉しかったこと - 西川純のメモ とっても嬉しかったこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、修士1年のMさんから、OBのKさんが新潟市研究会で授業者として発表したクラスを参観したことを聞きました。Mさんは、研究会の前日に開催を知り、きゅうきょ参加したそうです。単元は6年生の「植物のからだと日光」です。

 Mさんから、「西川先生のいわれている学び合う教室って、あんなクラスなんですね」と言われました。Mさんによると、その授業では種芋に様々な条件を与えたときの成長の変化の実験をすることが中心となっていました。Kさんが一通りの説明を簡単にした後、実験入ります。Mさんが驚いていた点は、教師が何も言わないのにもかかわらず、子どもたちが様々な実験方法を考え出し、かってに実験器具を取り出し、実験をし始める点です。

 普通クラスだと、まず、何をしなければならないかを教師に聞こうとします。それは無く、彼ら自身が考えます。次ぎに、普通クラスの場合、なにかやろうとすると、先生に「やっていいか」承諾を求めます。例えば、「先生、○○使っていい?」、「先生、○○調べていい?」等を聞きます。それは無く、自分たちで判断します。

 子どもたちの動きは、教師の話を聞くときは静かに聞いているが、さあやろう、となるとサーッと散り散りになって実験し、終わるとサーッと集まったそうです。

 また、子どもたちは、実験方法を実に自由に発想したそうです。教師から見ると、馬鹿馬鹿しい方法であっても、生き生きと実験していたそうです。本研究室OBの多くが共通して言うことの一つに、「学び合う教室」では、子どもたちは自分自身の誤概念(あくまでも教師から見た見方にすぎません)を、生き生きと発します。普通クラスでは、自分自身の考えであっても、教師が望んでいない答えでないと分かると決して言いません。そして、子どもたちは、教師が何を望んでいるかを、実に正確に見抜きます。

 また、教師(Kさん)は机間巡視をしながら、子どもたちの様々な発想を、「おもしろいね」、「いいね」と静かに勇気づけていきました。指示がどうしても必要な場合も、「○○のこと、どうかな~?」と問いかけるにとどめていたそうです。全体を通して、研究授業ありがちな、「凄い準備をしているんだな~」、「すごい指導力だな~」というのは無く、実に淡々としていたそうです。

 一方、参観者の先生方の方の中には、子ども馬鹿馬鹿しい発想で実験をし始めていると、「それではだめだよ、○○しなくっちゃ」と教えている人がいたそうです。教えてあげたい、という教師の熱意・善意・性(さが)の現れでしょうが、そういうことをすると、子どもは教師の顔色をうかがいながら発言・行動をし始めてしまうんですが・・・・。研究授業の際、子どもたちが自由に発想・判断していたのは、それまでの間に、Kさんが学び合う教室を成立させるようなクラス文化を作っていたことの現れです。でも、研究授業ありがちな、大向こうをうならせる(つまり分かりやすい)指導法、教材は別にありません。そのため、Kさんの授業(というよりはクラス文化)の素晴らしさは、見えにくいのは残念です。子どもたちの、つぶやきを聞けば、その良さはもっと分かるのですが。

 Mさんの話を聞いて、とっても嬉しかったです。私自身は、内の研究室研究していることは、現場にすぐに役に立つことだと信じています。また、ある単元・ある実験というような一場面に役立つのではなく、教授学習の全ての場面で役立つものだと思います。また、その研究は、一人一人の中で、様々な方向に、授業実践の中で発展するものと信じています。Mさんからの話を聞いて、Kさんは、自分自身の実践の中に生かし、発展させているんだな~と、とてもともて嬉しくなりました。

[]お得な旅館利用法 21:56 お得な旅館利用法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お得な旅館利用法 - 西川純のメモ お得な旅館利用法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年の修士1年には老舗旅館の若旦那であるYさん(現職小学校教諭)がいます。Yさんご夫婦も旅行をし、旅館に泊まるそうです。しかし、ちょっとしたことで、泊まった旅館の人に「同業」であることが分かるそうです。そうすると、料金以上の食事・部屋・サービスを受けるそうです。同業としての、厳しい評価を心配したり、ライバル心からかもしれません。

 それを聞いて、「同業」に間違われる方法を知れば、お得になると考え、Yさんに聞きました。それによると、旅館業には独特の専門用語があるそうです。例えば、修学旅行のことは「しゅうりょう」というそうです。例えば、電話で予約を入れるとき「この時期、しゅうりょうさんで混んでいませんか?」なんて質問すると、「同業ですか?」と聞かれるそうです。その他、浴衣、帯の呼び方も、独特なものがあるそうです。

 以上のことをまとめると

 予約の際に、連絡先として「雪月花西川の代表番号の○○」とします。(雪月花西川はいかにも旅館そうな名前としてYさんが考えてくれました)また、予約の際に専門用語をさりげなく織り込みます。以上で、ワンランク上のサービス低価格で実現できます。でも、すごく気疲れしそうなので、やっぱりやめます。