■ [ゼミ]感激したこと
数日前、修士2年のKさんから、研究の途中経過の報告を受けました。聞いている内に、感激のあまり目頭が熱くなり、果ては、拭いても拭いても涙が出るという状態になってしまいました。報告したKさんも、私が泣き出したのでぎょっとされたんだと思います。すばらしい内容でした。最初は「え!」と思うのですが、直ぐになるほどと納得できる内容です。また、聞いている内に、教師としての心が洗われるような内容でした。
このように研究を聞いて、涙を流すことは少なくありません。内の研究室では、数ヶ月に渡って現場学校で調査します。その調査の途中経過をメールで送ってくれます。その新鮮なメールを読んだときに、目頭が熱くなります。それらの報告を読むことによって、自分自身の中にある偏見や囚われが、するすると溶けるのを感じます。
ところが、Kさんはなかなか報告が無く、現場調査校から帰ってからも、データ分析を続けていました。「報告はまだ?」と聞いても、「分析、大変なんですから~、先生」と言われてしまいます。ところが、研究室に来て、いきなり研究結果のコアを話したものですから、心の準備無く、不覚にも院生さんの前で泣いてしまいました。院生さんをいくら指導しても、給料は変わりません。それでも院生指導をするのは、このような研究成果を、最前線で聞き、関われるという醍醐味があるからです。
Kさんには、より多くの人に私の今感じているものを共感してもらう仕事があります。そのために、Kさんの尻をもっと叩かねば、という気になりました。
追伸 「勘弁してくださいよ、先生」というKさんの声が聞こえるようです。
■ [発見]ダイエット
大学院へ入院後、院生さんは様々に変化します。その中で、体に起こる顕著な変化に、「太る」という変化があります。当然の変化です。それまでは、子どもを追いかけ回していたのに、大学院では机に向かっての作業が多くなります。現場校では、時間に追われて小走りだったのが、ゆったりと歩けます。現場校ではエレベーターがないのに、大学院にはエレベーターがあります。さらに、スラックスではなく、ゴムのジャージで一日過ごせるとなると、もう、どこまでも行きます。
しかし、最近の院生さん方は、果敢に抵抗しています。Tさんは、毎日、学食にお弁当をもってきます。弁当の中身は、プレインのヨーグルトと酵母です。それを食べながら、「まずい」、「まずい」と笑顔で食べます。一方、Kさんは、バランスの良い食事と、適度な運動という方法で体重を減らしています。Kさんは、Tさんに「酵母ダイエット」は間違いだ!と主張しているのですが、Tさんは譲りません。Tさん曰く、大量に購入した酵母を食べ終わるまではやめられない、だそうです。