■ [発見]測定器
大学の卒業研究では、生物に関して様々な測定をしました。その際に、数百万から数億の測定機器で計ります。精度を一桁上げるためには、測定機器の値段は二桁上がることを知りました。科学研究には金がかかるのは当たり前です。しかし同時に、私たち人間が素晴らしい測定機器であることを知りました。私の卒業研究は酵母菌を使いました。培養しては、それに紫外線を当てて生存率を計る実験です。酵母菌といえば、顕微鏡で見なければならないほどの小さな生き物です。しかし、それを培養した液を机にたらして指で触るとざらざらしているのを感じます。指導教官によれば、数μの大きさのものも指で触ればザラザラと感じられるとのことです。温度の関してもそうです。38度のお風呂は寒くてしようがないのに、42度だと暑くてとても入れません。風呂の適温に関しては、人間の体はプラスマイナス0.5度ぐらいの精度はあると思います。
息子を入れる風呂の温度を調整しながら、思い出したことです
■ [親ばか]最初の一歩
家内は元幼稚園・保育園の先生です。つまり、小さい子どもを育てるプロでした。でも、その家内もてんてこ舞いで息子を育てています。「保育園の先生だったんだろ?」と聞いてみましたが、「人の子どもと自分の子どもは違う」とのことでした。それもそうです、私も息子に理科をうまく教えられるか自信がありません。
しかし、家内を尊敬することが度々あります。昨日の夕食の時、ヨーグルトを食べさせました。最近はスプーンをうまく使えるようになったので、自分ですくいます。しかし、ヨーグルトの容器を回せないので、一方向からしかすくいません。そのため、すくう方向と逆な壁面にあるヨーグルトをすくえません。ヨーグルトを全部食べてもらえるように、わたしが容器を持って、適当に回して食べさせていました。昨日も、そのように食べさせようとしました。ところが家内が、「持たせてやったら」と言いました。「無理だよ」と心の中では思いましたが、とにかく任せてみました。そうすると、なんとうまく容器を回しながら、まんべんなくすくえました。驚きです。こんな経験は一度や二度ではありません。食事に関しても、最初に手づかみをさせたときも、最初にスプーンを使わせたときも、家内の「やらせてみたら」の一言でした。
我々の研究は、子どもの有能性を前提としています。院生さんには、「子どもを信じてください」なんて偉そうなことを言ってます。いろいろな雑誌にも「子どもを信じてください」と書いてます。でも、そんな私は息子の有能さに気づくことなく、私がやってしまっています。そんなとき、「やらせてみたら」と言える家内は、やっぱりプロだと感じます。
■ [親ばか]超おバカな話
最近、色々な人から「息子さんはお父さんに似てきましたね」(特に鼻から下が似ている)と言われます。しかし、私としてはしっくりとしません。たまに鏡を見ます。
親ばかですが、息子は超かわいい、いや、美しい!特に唇がチャーミングです。見つめていると、我慢できなくなってチューします。日に何遍となくチューします。息子が育児サークルに行くと、気に入った子どもがいると、近づいていきなりチューするとのことです(家内よりの情報)。原因は、私です。でも、どうしてもしたくなるようなチャーミングな唇なんです。その息子は私に似ている、特に鼻から下が似ていると言うことは、私の唇は息子の唇に似ていると言うことです。鏡を見ながら、「俺の唇って、そんなにチャーミングかな~」と思うときがあります。(言うまでもありませんが、そんなことはわけないですが・・・)