■ [発見]話し合いの東西文化比較
本日は附属小学校の研究会がありました。その研究会で関西の学校先生と話すことが出来ました。その際、うちの研究室での「じゃれ合い」研究に関して話しました。つまり、一見、不真面目そうに見える子どもたちのじゃれ合いは、実は教育的に意味ある行動であると言うことです。それを聞いた、その先生からは、「文化の違いと言うこともあると思うんですが、関西では、そういった話し合いは普通に出来ます」、「関東や東北から来られた先生が、うちの授業を見ると、ケンカをしているのか?と聞かれることがある」というようなことを教えてくれました。その先生によれば、テレビに映る関西のおばちゃんは素人でも面白いが、子どもたちも自然にボケとツッコミが出来るとのことです。話し合いの東西比較をすると面白いと思いました。
グレンという人が国連での議論を分析し、各国の議論の進め方を調べました。その結果、旧共産圏の諸国の場合は、事実より原理原則を重んじ、その原理原則を一貫して、かつ強硬に主張しつつけるという特徴がありました。アメリカでは事実を重視し、そのデータに基づき論理的に主張するという特徴がありました。アラブ諸国の場合は、その目的とは直接関係ない当事者に対する感情に基づき議論するという特徴がありました。ちなみに日本はアラブ諸国に近い議論を展開するそうです。
偏見・単純化を含んでいると感じます。また、共産主義が崩壊した後のロシアや東欧諸国での議論はかってとは異なっていると思います。それらを割り引いたとしても、文化の違いがあることは確かです。