■ [ゼミ]ありがとうございました
ものを送るということは、とっても難しいことです。でも、結婚するまでは、その難しさが分かりませんでした。当時は、自分が好きなものは、相手も好きなものであろうと単純に思います。また、量も多ければ多いほど喜ぶだろうと思います。しかし、相手が喜ぶ物は何か、また、適当な量はどれだけかは、相手を思いやる心と、正しい情報に基づくものです。私は結婚前に、家内の家に段ボール一箱の山菜を送ったことがあります。馬鹿なことをしました。山菜は「足の速い」食べ物です。直ぐに食べなければ腐ります。山菜は少量でしたら珍味ですが、山ほど食べられるものではありません。バカなことをしたものです。
色々考えると二つ形態が良いように思います。第一は、「保存が利く、日常でよく飲み食いする物」。第二は、「自腹で買うのには、ちょっと躊躇(ちゅうちょ)してしまう食べ物で、相手の家族の人数に合った量」。院生の方々は、ご家族をおもちの方が多く、人生経験豊富な方々です。私と違って適切なものを頂きます。上記の二つが適切だな~ということは、院生の方々から教えられたことです。
学部学生さんからクリスマスプレゼントを頂きました。送られたものは、うちの家族の趣味や、息子の嗜好をよくお分かりのものでした。送る先のことをよく分かっている場合は、食べ物以外でも有り難い品になることを教えてもらいました。
照れ性なもので、院生の方々から送られたときには、丁重に御礼を申せませんでした(理由になってませんが)。学部学生さんに対してはもっとひどい。「ありがとう、でも、最大のプレゼントは、ハラハラドキドキ無しで年末年始を過ごさせてくれることだよ。だから、早く卒研やってね。」と言いました。
この場を借りて、御礼申し上げます。私も、家内も、息子も、みんなみんな喜んでおります。有り難うございました。私たちのことを思って、考えていただいたこと、よく感じております。