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2002-01-22

[]公務員の呟き 11:27 公務員の呟き - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 公務員の呟き - 西川純のメモ 公務員の呟き - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不況が長引くと、公務員に対する風当たりも強くなっています。かなり以前ですが、飲み屋で隣に座った人から、「不況知らずの公務員はいいね~」と言われました。その場ではにこにこしていましたが、内心で「この野郎」と思いました。

 私の年以上の方でしたら、バブル時代をご存じだと思います。同級生の新卒ボーナスが100万円を超えたと聞いて、呆然としました。その当時を思い出せば、「好況知らずの公務員はつらいね~」というところです。しかし、当時から民間に関しては、あまり興味がありませんでした。

 私の父は小さな会社経営していました。景気がいいときは、本当に札束がどかどか家の机の上に並びます。しかし、一方、2、3回ほど倒産しています。直ぐに会社を建て直すので倒産の期間は短いですが、その期間は無収入になります。家族の生活は、その収入の乱高下の中で不安定でした。そのため、私は安定した生活がいいな~と小さいときから感じていました。

 学部3年の時に、卒業研究指導教官から「西川君、こんな仕事やるつもりある」とリクルートの誘いがありました。内容は、外資系企業のアナリストで、衛星画像から穀物の生育を分析する職業です。そのため、コンピュータが強い生物専門の学生を求め、生物物理学研究室に白羽の矢が立ちました。ビックリするのが、その給料です。その当時で60万円(現在に直せば100万円以上)です。給料の額は魅力でしたが、その程度でしたら父の跡を継げばいいことです。あきらめました。

 高校に勤めて、もらった給料はそれに比べれば微々たるものです。でも、安定しているという点が魅力でした。大学に移っても公務員であることは違いありません。同級生が自分の2倍から3倍の給料をもらっていても、それはそれとして納得しています。でも独立法人化になったらどうなるのでしょうか?給料は今のままで、身分が不安定となったら、とっても納得できません。