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2002-05-29

[]またやってしまいました 10:35 またやってしまいました - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - またやってしまいました - 西川純のメモ またやってしまいました - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の昼休み院生さんの部屋に行き、「ご飯に行こう!」と誘いに行きました。ところが修士1年の方がいらっしゃいません。部屋にいた2年の方に「1年の人はどこに行ったんだろう?」と聞きましたら、「なんかの授業だと思います」と答えられました。そして、何の授業かをカリキュラム表を調べようとされたので、「いいよ、なんかの授業なんだから」と制止しました。その方と昼食を食べました。

 午後になって1年のOさんから、「先生、なんで2時間目の講義にこられなかったんですか?」と聞かれました。そのとたん、「あっ!」と気づきました。なんと、私は院生さんの授業をすっぽかしたんです。2時間目終了後に昼休みなんですが、その時間になると混み合うので、2時間目中に昼食に行きます。その日の昼食時に1年の方が院生室におられなかったのは、なんと私の授業に参加したためです。授業者である私は、脳天気に「なんの授業を受けているんだろうな~」と考えながら昼食を食べているときに、院生さんは私不在 の講義に参加されていました。Oさんはニコニコしながら「先生はいませんでしたが、我々が学びあいました」とのことでした。

 ゼミでもこの種のポカをやります。でも、一番の思いでは本(「学び会う教室」)でも書きましたが、100人学部学生さん相手の必修授業を忘れたときです。そのときは、全身の血が引く思いでした。しかし、そのときも学生さんが自主的に授業を進めてくれていました。今回は院生さん、それも我々の研究室所属の院生さんが3人も参加されています。「私がいなくても、学び会っているだろうな」と思いましたので、そんなには焦りませんでした。

 「学ぶ目的学習者に内在されるなら、教師が不在でも学習は成立する」という、我々の基本テーゼは昨日も成り立ちました。