■ [嬉しい]6月25日の感激・再び
昨日は福井県教育センターでの研修講座の講師を務めてきました。朝から夕方までのハードな内容でした。お上からのお達し講座ではなく、本人が研修を希望した人が参加者という講座です。最初から「聞こう」という姿勢ですので、ある意味でやりやすいです。しかし、一方、その方々の期待に応えねばというプレッシャーがかかります。
いつもの通り、オーバーアクションとでかい声で話してきました。ボスのT先生からは、「西川君の講義は、歌って踊ってだね」とよく言われますが、歌って踊ってきました。教師はできるだけ目立たず、控えめに、というのが我々の基本方針です。しかし、それは教室文化を形成できる関係が成立する場合です。たった1回の講演会では、かっての私がやっていたエンターテイメント性を高めた話をするようにしています。その際は、以前のメモ(自己分析(02.6.24))に書いたように文楽的に徹底的に話の組み立てを考えます。そして、自分の感情を抑えて、感情を演ずることを目指します。しかし、昨日はそれに徹することが出来ませんでした。最後の30分あたりで現在進行中の研究を紹介しました。その際、6月25日のメモに書いたジェンダーに関する、Yさんの成果を話しました(詳細はメモを読んで下しさい)。話しながら、Yさんから最初に聞いた時の感激がリアルに思い出してしまい、話しながらボロボロ泣いてしまいました。
学生さんには「笑われることと、笑わすことは違うよ」とよく言います。プロの教師は、その時の感情に押し流されず、一定の役割を完全に果たすべきだと思います。しかし、その自制心を狂わす程の感激を、それも思い出すだけで涙が流れるほどの感激を、リアルタイムで得られる現在の職場は、本当にいい職場だと思いました。それも、Yさんの成果ばかりではなく、研究室のみんなが、よってたかって感激させてくれます。幸せだな~。