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2002-08-22

[]嬉しかったこと 08:58 嬉しかったこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 嬉しかったこと - 西川純のメモ 嬉しかったこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、学部学生のSakと個人ゼミをしました。そのゼミが終わり「じゃあ頑張ってね」と送りだそうとしましたが、席に座ってニコニコしています。そうすると、「先生学び合いをやらせてみましたら、本当によっかたです」と話し出しました。聞くと、この夏休みに、子どもたちを対象としたキャップリーダーボランティアで参加したそうです。テントの設営の際、「俺分からないんだ~」としらっとぼけて、子どもたちに考えさせるという我々の研究室の方針でやってみたそうです。そうすると、子どもたちが相談し合って、ちゃんと設営できたそうです。また、カレーつくりも同様に、Sakはとぼけて子どもたちに任せましたが、うまくいったようです。彼曰く、外の班はリーダー学生がどんどん教えていたそうです。結果として彼の班は一番遅かったそうです。「でも、自分たちの班が一番身に付いた」と胸を張って語ってくれました。その顔を見て、とっても嬉しかったです。子どもを信じて、任せたときの子どものすごさを実感でき、それをSakが喜びとして感じていることに、Sakの指導教官として誇らしく感じました。

追伸 その後、「出合ってすぐの段階で、それだけ学び合わせることが出来てすごいね。でも、学び合いのすごさは、集団が形成され文化となったときだよ。キャンプの時の十倍、百倍の力を発揮できるんだよ。そのことは、教師になって担任なれば実感できるよ」と言いました。でも、これは蛇足のようです。本当は、ニコニコ笑って「すごいね、よかったね」と言うだけで良いんです。私自身が出過ぎてしまいました。