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2002-08-26

[]よくやる失敗 08:57 よくやる失敗 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - よくやる失敗 - 西川純のメモ よくやる失敗 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、新潟県教育センターで講演をしてきました。対象は、国語高校先生です。研究主任対象とか、中堅教師対象といった教科に関わらない内容の講演はありますが、理科以外の教科で、教科の内容に依存した講演をしたのは初めてです。しかし、うちの研究室では国語を対象とした研究過去に行っています。また、現研究室メンバーの約半数は理科以外です。そのため、それほど苦労せず話すことが出来ました。5年経験研修ということでお若い先生方ばかりでした。最初は皆さん緊張して、反応がいまいちでした。しかし、馬鹿話をしつづけることによって、何とかリラックスしていただけ、私の方もリラックスすることが出来ました。私は、話のウケがいまいちだと、焦ってしまって、頭が真っ白になるタイプですので、ホッとしました。

 初期の計画では、国語に合わせた内容を1時間、学習臨床に関する話を1時間と計画しました。ところが、人数が少ないこともあって、話し合わせる場面を多く取り入れたいという気持ちになりました。そこで、4度も入れてしまいました。結果として、1時間の話が1時間半の話になってしまいました。そこでです。本当でしたら、学習臨床の話をあきらめ国語に合わせた話を延長すればいいことです。ところが、どうしても学習臨床の話をしたくなり、1時間の話をはしょって30分にまとめようという無謀な試みを始めてしまいました。結果として、「分かりづらいだろうな~」と自分自身で感じつつ話す羽目になってしまいました。そうなると、焦ってしまいます。焦って良い結果は出ません。学生さんには、「話したいことの半分も話せれば良いんだよ」、と教育実習心得を語ることがあります。ところが、学生さんがよくやる失敗を、今日は私自身がやってしまいました。

 希望的な観測ですが、後段になって早口になって、省略がちになった話し方を、志ん生の語り口と同様に「味わい」と取ってもらえたらいいな~と思います。でも、甘いですね。