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2002-10-23

[]ビックリしました 18:16 ビックリしました - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ビックリしました - 西川純のメモ ビックリしました - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日の全体ゼミは、学部3年生が担当です。4人の学生が、教育実習における経験と、それをふまえた研究計画の発表がありました。聞いていて、本当にビックリこいてしまいました。その視点のセンスの良さ、子どもの見取りの深さには驚くべきものがあります。不遜ながら「現職経験10年の教師の中で、あのレベルにまで達せれる人は、いったいどれほどだろう」と考えてしまいました。職業柄、各種の研究会に参加することは少なくありません。しかし、本日レベルに達する議論を聞くことは希です。全体ゼミでの議論の質の高さには、前々から不遜とも思える自信を持っていました。でも、10年選手の現職院生さんなればこそ、と思っていました。しかし、なんと学部の、それも3年生が、あのレベルの議論が出来ることに腰を抜かすほどビックリしました。聞いているうちに、目頭がウルウルしはじめたことが何度かありましたが、なんとか気づかれずにすみました。

 私の感じられたものを、10年選手の院生さんも感じられたようで、表情に「ほ~」という驚きの表情が出ています。次から次に発表される学びの姿は、新鮮で、かつ重要なものです。何人かの人が「その場面をビデオか何かで記録した?」と質問がありましたが、さもありなんです。もし、その場面をビデオで記録し、分析したならば、十分に修士論文レベル研究になるものです。残念ながら、教育実習が忙しく、記録は出来なかったそうです。残念。でも、それだけ真剣に教育実習に向かっていたことの証拠だとも言えます。

 1年弱前に西川研究室に入った時点でもセンスの良い学生さんでした。しかし、たった1年弱で、このレベルに達せたことに驚異を感じます。子どもの姿に着目することを目標と与え、現職院生さんと話し合える環境を与えると、これほどまでになるのかと思いました。うれしかった。

追伸 現職院生のKoさんは、学部学生さんの発表を聞いて、ビックリして目をきょろきょろしていました。「学部三年生でも、このレベル発表が出来るんだから。10年選手のKoさんは、もっとすごい研究が出来るね」という走り書きを、そっと見せました。にやにや笑いながら「教師の能力は経験によって急速に落ちるんですよ」と言っていました。その後、独り言のように「焦るな~、プレッシャーだな~」と何度も言っていました。

追伸2 学部3年生は、本日ゼミ資料を添付ファイルにて西川に送ってください。