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2002-10-31

[]あわてて補足 18:00 あわてて補足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - あわてて補足 - 西川純のメモ あわてて補足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日はKoさん、Kuさんと朝一番で熱く語り合ってしまいました。その中で、Koさんから「でも、教師が主導する授業も必要だと思います」と言われた。それに対して、間髪入れず、「当たり前じゃない」と言いました。その私の返答を聞いて、Koさんがビックリしていました。そのビックリしたKoさんの顔を見て、私の方がビックリしてしまいました。

 私は現場先生方の判断力を高く評価しています。特に、学び合いが有効で、一般の教師主導の授業の問題点を十分分かっているKoさんの判断力を高く評価しています。だから、そのKoさんが、教師主導の問題点を知りつつも、それでも教師主導を選択するならば、その判断は正しいに決まっています。そう言いましたら、「でも、、先生の本を読んだ人は、そう取らないと思いますよ」とKuさんが言いました。それに対しては、「教師はやめろ、と言っても教師主導をやるに決まっているよ。問題がある、と強調すれば、ある程度のブレーキがかかる。それで良いんじゃない。もし、私自身が、教師が主導する授業も必要だ、なんて書いたら、それこそ、それじゃあ今のままで良いんだ、と誤解されるよ。教師が主導する授業もある、と書く危険性と、書かない危険性を天秤にかけた結果前者の危険性が大きいと思うよ。」と言いました。

 我々が主張しているのは、テクニックとしてのグループ学習ではありません。子どもが有能であると信じることを主張しています。子どもは有能だと信じている教師の判断は正しいと思います。仮に教師主導の授業をやらざるを得ないとしても、そのことに対して自省と自己モニターが働くならば、バランスの良い授業は出来ると思います。問題は、教師が主導することの問題点を感じず、いや、それ以上に教師が主導する以外の授業の存在をも知らないことだと思います。