■ [ゼミ]オーラ発信
私もかっては大学院生で、修士論文を書きました。私の場合は9月頃には、投稿論文形式は完成し、投稿しました。修士論文は10月の当初には書き終えていました。修士論文提出は1月です。となると、それからの3ヶ月間、何をしていたか?それは推敲をしていました。私の修士論文は本文21ページです。おそらく、筑波大学の修士論文の中で、際だって短かったと思います。しかし、その論文をどれだけ推敲したかでは、最高レベルだと思います。自分自身でも推敲しましたが、十数人の教官に目を通してもらい、チェックを受けました。本文21ページにもかかわらず、後から後から推敲すべき点が現れます。しかし、その過程は楽しいものでした。まるで拾ってきた石を、毎日毎日磨いているうちに、光はじめ、「玉」にするような気持ちです。最終的なレベルはどれだけになったかは分かりません。しかし、結果として、理科教育学会、科学教育学会の学会誌に論文が掲載されることになりました。しかし、それ以上に、私自身が自分なりに納得できました。
前のメモに書きましたが、修士2年の院生さんがオーラを発する段階があります。その段階をすぎると、私なんぞより、ず~っと高みに登ります。私は、ただただ「すごいな~」と見上げるのみです。Mさんが、チョロチョロ段階ですが、オーラを確実に発し始めました。おそらく1ヶ月以内、はっきりとしたオーラを発すると思われます。それでは何故、Mさんがオーラを発し始めたかといえば、粗いながらも論文の骨格が完成したからです。あとは、推敲の段階です。推敲の段階で、西川研究室の現状を打破し、次の段階を示してくれます。また、成果を自分自身の来年戻る実践の場に適用する余裕が出ます。ワクワク!書き終えているYさんも、もうそろそろチョロチョロ出始めると思います(子育てが忙しいため、もうちょっと待たなければ駄目かな?)
ということで、このメモの意味することをKuさん、Hさん、Koさんは、よ~~っく分かるよね。期待してますよ。私はオーラを浴びながら、感激したいんです!
■ [ゼミ]新たな概念
Ooさんが現場実践研究から数ヶ月ぶりに帰ってきました。昨日はOoさんから、その成果の報告を聞きました。感激しました。非常にコンパクトにまとまる(即ち教育的汎用性の高い)知見を示すデータを持ち帰られました。一つは、可視化の効果です。即ち、学習者が他の学習者の活動をみれる環境を整えることの効果を示すデータです。もちろん、可視化に関しては、我々は了解済みです。しかし、Ooさんのデータは、その効果のすごさを劇的に示す場面を取られている点で画期的です。しかし、私が感激したのは、「目的の可視化」という新たな概念を示すようなデータを得た点です。我々が従来、可視化と言って語っていたものの殆どは、「方法の可視化」というべきものです。つまり、どのようにやっているかを見えるようにしているんです。しかし、Ooさんのデータは目標が可視化される場面をとらえています。これが明らかにされると、一斉学習の意味が、従来の教授伝達というものとは全く別な意味で再評価できると思います。
私が何を感激し、何を書いているか、おそらく西川研究室の面々でも意味不明でしょうね。今度のOoさんの全体ゼミでの発表を「乞うご期待」というところです。ということで、Ooさんへ、以上のメールの意味するところは、お分かりになりました?私が、ここで書いた意味。少なくともHさんは、よ~っくお分かりですよね。