■ [嬉しい]送別会
先だって修了式がありました。院生さん主体の送別会がありました。最後の閉めは、修了生一同が一人ずつスピーチをします。それらのスピーチは抱腹絶倒の内容で、時間を忘れるほどでした。やがて一つのことに気づき、ジワジワと嬉しくなりました。それは、お一方お一方のスピーチには、必ず、研究室の仲間と出会えたことを大学院での収穫であると絶賛し、感謝の意が表されました。ところが、一方、教官であるわれわれに対する感謝の言葉がありません。
理科コース時代は、この種の会があったとき、気恥ずかしくなるほどの感謝の言葉を受けました。ところが、そのような言葉がありません。我々は教師は場の設定者であって、自分が一人一人の子ども達とつながるのではなく、子どもたち同士のつながりが形成されることに心を使うように主張しています。としたならば、上記のことは我々の目指す姿が、我々の研究室で成り立ったことの何よりの証拠です。院生さんのスピーチを聞きながら、とても心豊かに(その他大勢の一人として)楽しい会を過ごすことができました。
先のメモにOBの「私は、6年生の担任で、25日には卒業式です。この2年間の学級経営は上越での経験を生かし、新鮮な気持ちでできて、手前みそながらいい学級経営ができたと思っています。子どもの内面をよく見ようと努めた2年間でした。いい卒業式が迎えられそうです。」というメールの一節を紹介しました。私の気持ちは、まさにそれです。
追伸 個人的にお会いしたとき、お一人から心のこもったご挨拶はいただきました。気はづかしくて、ちゃんとご返答ができなかったと思いますが、心の中では超嬉しくなりました。