■ [報告]講演
宮城県で講演に行きました。以前からメールのやりとりのある先生からのご依頼です。私にとって講演は我々の研究を現場の先生方に知っていただく絶好の機会です。願ったりかなったりです。ただ、子どもが小さいので長い出張には躊躇があります。しかし、かなり以前にお申し出があったので、わがままを言いました。正月、年度末、夏休の前半には家内の実家に帰省します。家内と息子をじじ殿、ばば殿におあづけ出来るので、一番、安心して出張できます。そのため、「このあたりに会を設定できないか?」とお願いした次第です。幸い、快く日程の設定をいただきました。
会場に着くと、依頼のあった先生、また、管理職の方々が、私に何度も失礼を詫びられました。内容は、当日は人事の発表のある日で、そのため、移動予定の先生が講演途中に中座するとのことでした。しかし、我が儘いったのは私の方ですので、謝られるたびに、かえって恐縮してしまいました。
講演では気分よく話すことが出来ました。ウンウン頷いていただける先生もいる一方、お二人ほどは詰まらなそうにしておられました。俺の話す能力も落ちたな、と思ったんですが、いやいや、それが見とれるだけ、まだ正常なんだと納得しました。高校教師の時代です。いつになく子どもたちの反応が悪かったので、ブルーになって職員室に帰ってきたときのことです。めざとく教頭先生が、「西川さん、どうしたの」と聞きました。「受けが悪かった」と言いましたら、「あんた、あんたの授業をいつも全員が受けていたと思ってたの?」と大笑いされました。「あんたのタイプが好きな子どももいる一方、嫌いな子どももいるのが普通だよ」と教えてくれました。そのことを思い出しました。
帰り際には、聞いていただいた殆どの先生方が出口で送っていただきました。大切に扱っていただき恐縮するばかりの一日でした。