■ [ゼミ]年末
本日の午後はIさんの研究をじっくり読ませていただきました。何度も、何度も、駄目出しましたが、そのせいか(?)実にすっきりとした内容です。後は何度も声を出し、推敲に、推敲を重ねて下さい(Iさん読んでる?)。明日はOさんです。内容的には文句はありません。あとは、それぞれの繋がりのチェックをします。そして、捨てきれずに残っている部分をチェックすれば良いだけです。そうすれば、すっきりとするはずです。そして、Kさんに取りかかることになるでしょう。
この年になると論文を読むのがおっく~になります。でも、我が研究室の論文を読むのは楽しみです。10~20年の熟成と2年間のデキャンティングの結果、実に味わい深いものとなっています。学部4年の論文も、実によいものになっています。今の時点でもおいしいのですから、10年後の姿はいかばかりになるか楽しみです(本当に)。修士1年の方々は、私に叩かれ続きですが、方向は良いものになっています。もう少しです。学部3年は難産でしたが、この数ヶ月で急激に良いものになっています。今の学部4年を超える部分を持ち得ると感じさせています。楽しみです。そういえば、宇宙一厳しい西川研究室を希望する奇特な学部2年生が二人もいます。学生さんの望んでいることを、自ら見出すお手伝いをすることになります。
去年も、そう思いましたが、我が研究室の研究の進展の速度は目を見張るものです。おそらく、平常では20~30年ぐらいかかることも、3年で解決するように思います。あれだけ巨大な山脈のように見えた「異学年学習」も、Ymさんによって来年にはおおよそが見えるように思えます。それに、Yzさん、Ymさんは教師集団という新たなテーマの端緒を明らかにし始めました。Hも、昨年のHさんの研究を全く別な切り口ではっきりとさせそうです。私が教育学研究に足を踏み入れたとき、理学に比べて「なんと進歩の遅い学問だ」と嘆いたものです。でも、今では、研究の進歩の早さに恐れを抱きます。もし、この進歩の早さに振り落とされずにいたら、10年後にどんなことが分かっているんでしょう。20年後には・・・。でも、その成果を多くの人に分かってもらうと言うことが我々の最大の課題であり、問題なのかも知れません。でも、Iさんの論文を読みながら、ちょっと天狗になりながら、でも、率直に喜びながら年末を過ごしています。
追伸 午前中はトイザラス(大きなおもちゃ屋さん)に息子をつれてきました。息子にとっては天国の世界でしょう。とにかく、興奮していました。