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2004-01-23

[]木金の謎 17:22 木金の謎 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 木金の謎 - 西川純のメモ 木金の謎 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近は、月曜日から水曜日は各種ゼミがありません。ところが、何故か木曜日と金曜日に2年の学年ゼミ、3年の学年ゼミ、4年の学年ゼミ、修士1年の学年ゼミ、Iさんの個人ゼミ、Oさんの個人ゼミ、全体ゼミが集中します。そのため、午前から帰宅するまでびったり詰まる場合が生じます。何故、こんなに木曜日と金曜日に集まるのでしょうか?

 学生さん、院生さんに、「このことは今日中にお願いね」と私が言うとき、その反応の典型的なものは「先生は何時までいらっしゃいますか?」というものです。そして、最大限遅い時間を期限に設定します。おそらく、今週中という期限の中で最大限遅い日時を設定しているのでしょう。毎週月曜日にゼミをしても、毎週金曜日にゼミをしても、基本的には全く同じなんです。強いて言えば、最初の第一週だけが違うだけです(よ~く、考えると分かりますよ)。でも、どんな曜日に設定しても、「結果さえ出してくれれば」私に文句はありませんよ。ね、結果ですよ。

[]本日の馬鹿話 17:22 本日の馬鹿話 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本日の馬鹿話 - 西川純のメモ 本日の馬鹿話 - 西川純のメモ のブックマークコメント

いつもの通り、院生さんの部屋に行って、馬鹿話をしてきました。本日の馬鹿話は、「期待しているよ認定」です。Iさんによれば、自分が教室で子ども達にやっていることというのは、私が院生さんにやっていることとほぼ一致してるそうです。つまり、「期待しているよ」、「信じているよ」、そして「遊んでいてもいいんだよ、結果さえ出せればね」という3つの言葉で、学習者をどんどん追い込んでいくんです。その結果として、いつのまにか術中に陥り、学習者は一生懸命にやることが当たり前の状態になります。でも、これって校長、教頭のような管理職が持たなければならない能力です。

 今日の馬鹿話は、私が「期待しているよ」流の家元になり、「期待しているよ1級」もしくは「期待しているよゴールド」のような資格を金を取って認定するとしたら、というものでした。例えば、喧嘩の際、「俺は空手の有段者だ」と言って相手をビビらせるように、新任教頭は新任校で「俺は期待しているよシルバーだ」と言って職員をビビらせるんです。また、新任校長は新任校で「俺は期待しているよゴールドだ」といって職員をビビらせるんです。そうなると、職員の方は「あ~、駄目だ、抵抗しても無駄だ」となるんです。

 職員集団が手強い学校に管理職を派遣する場合、「期待してるよダイヤモンド」の校長を派遣することになります。そうなると、さしもの職員集団もビビってしまうわけです。その結果、私のところには、「是非、私 に期待しているよ○○の資格を下さい」という全国の管理職から認定料が集まり、左うちわの老後を過ごすことになります。

 この馬鹿話の面白さを、リアリティを持って分かるのは、「期待しているよ」の術中に陥った人でしょう。いわゆる楽屋落ちという話です。ちなみにIさんの認定料は100万円ですよ。

追伸 私は何か重要なことを話すために院生さんの部屋に行きます。しかし、この種の馬鹿話を5~15分間してしまうと、何のために院生さんの部屋に行ったのか忘れてしまいます。一連の馬鹿話のプロトコル分析をすれば、その発端は院生さんの話で、馬鹿話を盛り上げているのも院生さんであることが明らかになるはずです。ということは、私に重要なことを話させないための、院生さんの術中に陥っているのかな~・・・

[]いってきます、いってらっしゃい 17:22 いってきます、いってらっしゃい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いってきます、いってらっしゃい - 西川純のメモ いってきます、いってらっしゃい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「いってきます、いってらっしゃい」を読んだ、あるOBから以下のメールが来ました。

 『「いってきます、いってらっしゃい」を拝読いたしました。ご多分に漏れず、我が家でも父が帰ると、娘は「ただいま」で、父は「お帰り」です。娘にとっては、自分が幼稚園から帰ってきて、始めて父親に接するのですから、父親に対して、帰ってきたという報告をしたいのでしょう。それ故に、「ただいま」となるのではないかと思っています。だから、父もいつも玄関を入ると、娘に対して,今日も無事に帰ってきたてよかったねという気持ちを込めて、「お帰り」と言ってあげます。高校生になった今でも、その習慣は変わりません。父が遅く帰ってきて、娘が迎えてくれたとしても、娘が無事に学校から帰ってきた証拠になる「ただいま」という一言は、父にとっては何にも代え難いうれしい一コマなのです。何とも親ばかですね。』

 「いってきます、いってらっしゃい」は私が思う以上に「奥」が深いようです。高校生の息子が上記の意味で「ただいま」と迎えてくれたら、嬉しくなるな~っと思いました。