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2004-11-01

[]嬉しいメール 12:56 嬉しいメール - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 嬉しいメール - 西川純のメモ 嬉しいメール - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、嬉しいメールを受け取りました。可視化します(個人特定されないよう、一部、削除・修正を行いました。)。うちの研究室での研究が、実践に影響を与えていることを知り嬉しく思いました。同時にOB各位の研究の意義を改めて再認識しました。

 『この度,当校研究会が終了いたしました。

 公開授業では,小学生と中学生が異学年学習を行いました。

 普段の授業中は受け身で私とは口も聞かない女の子が,一生懸命説明しようとしたり,そのために新しく生まれた疑問点を確かめようとしたりする姿は,感動的でした。私は,説明の根拠を明確にすることができるように「チェックリスト」なるものを子どもに与えていますが,それを参照しながら相手の高さにまで降りて説明しようとしたり,中学生の迷いを小学生のひらめきが打破したり,複数の班が合体して「オー,なるほどね,分かった,分かった」などと言い合っている姿は,子どもたちの学びの本来の姿に思えました。極めつけは,発表の段になって,説明に詰まった子どもに内容を確かめようとした私をその詰まっている子どもが制止して,「いいんです,僕に言わせてください」と,発表を続けたことです。同じ班の小学生は,「がんばって」「そこ,違うって」「そうそう,うん,うん」などと,応援していました。自分がどこまで分かっていて,何が説明できずに困っているのかを最後まで述べることができました。また,能力的に難しさのあった小学生に対して,中学生が何とか分からせようと働き掛けたことで,その小学生は発表することができました。「あの子が,最後まであきらめなかったもんなあ・・・」と,小学校の先生も驚きでした。

 協議会では,春に行った,小学校生と中学生の異学年の実践の資料とともに,なぜ,異学年で学習を行うのかについて,私なりの考え方を発表しました。小学校四年生とともに問題解決をしていくことに異を唱える方もいらっしゃいましたが,逆に,理想の姿であるとのご意見もいただきました。

 協議会では,N中学校のK先生(OBのKさん)が司会として,また,その後のワークショップでは発表者となって,異学年の学び合いについてのお話をいただくことになっていたのですが,この度の中越地震の影響で,急遽来て頂くことができなくなりました。事前の打ち合わせでは,西川先生の著書にある事柄を,実感を持って語っておられたので,当日を心待ちにしていたのですが,残念でした。来年こそはと思っています。

 この一年,西川先生の「学び合い」の考え方にどれだけ元気づけられ,助けられたか分かりません。先生のHPのメモを何度読み返したか分かりません。自分が何となく理想と思っていたことが,西川先生の明快な考え方によって,人に伝えることができるようになりました。そして,伝えるうちに,さらに自分の中に根付いてきたように思います。心より感謝いたします。本当にありがとうございました。 

 研究会が終わった故の開放感から,長いメールになってしまい,申し訳ありません。新著を注文したのですが,なかなか届きません。楽しみにしています。』

 もう一つ嬉しいメールがあります。Kさんからのメールです。大変そうですが、でも、元気そうです。心配している方も多いので可視化します。

 『メールありがとうございます。地震当日は東京で親戚の結婚式でした。夜6時からの式だったので、びっくりしました。東京のホテル11階でした。かなり揺れ、命の危険性も感じました。当時は、太平洋側で地震かなと思いま した。しかし、ニュースを見てびっくり震源が新潟でした。翌日は新幹線が脱線したので、長野周りの新幹線と在来線で直江津まで帰り、親戚の人から車で送ってもらいました。実家は壁が落ちたぐらいでなんとか大丈夫でしたが、市内では、生徒の家がだいぶ壊れたところもあり、大変でした。学校も11月 上旬から再開予定ですが、どうなるかわかりません。いろいろ心配をおかけしてすみません。家族も元気なので安心してください。明日も職員は平常通り勤務です。学校が避難所になっているので、その手伝いです。私もボランティアで学校に一晩泊まりました。上越はそんなに被害がなくてよかったですね。(先生のメモより)これから寒くなります。先生もお体にお気をつけ、お仕事頑張ってください。では、また。』

[]影響 12:56 影響 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 影響 - 西川純のメモ 影響 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今度の地震の後、色々な方からメールを頂きました。でも、自宅・大学は震源地から100kmぐらい離れているので、影響は全くありません。と返事を書いていました。

 この度、山口に学会のため出張しました。当初は、ほくほく線まわりの上越新幹線で東京に行き、そこから飛行機で山口に飛ぼうと思っていました。しかし、地震で新幹線が 不通になり、復旧には時間がかかるということで、ビックリしました。ところが、不通区間は越後湯沢以北であるということですので、影響はないな~・・と思っていました。ところが、よく調べると、ほくほく線が使えません。どうしようかな~と思いましたが、長野周りで行こうと考えました。長野新幹線は、今回の地震で影響を受けていません。大丈夫だ!と思いました。と、ところが、長野までの交通が問題です。高田から長野までの在来線は、一度、大きな余震に合うと半日は動きません。そうなると計画が全く立ちません。そこで、長野まで車で行き、車を駐車場において電車に乗ろうとも思いました。でも、無理が大きいと感じました。いろいろなことを考え、富山周りで京都に行き、そこから新幹線を乗り継いでいくというルートで行くことにしました。ところが、問題は富山までの区間です。その区間は、地震があっても1時間程度で 復旧するのでいいのですが、特急である北越と「はくたか」が運休です。そうなると、各駅の在来線しかありません。そのため、2時間もかかります。接続時間のロスも含めて、ものすごい時間をかけて京都に到着しました。ところが、京都からは3時間で山口に到着します。つくづく新幹線は偉大だと思い、早く上越まで、そして富山・金沢まで新幹線こないかと思いました。

 震源地の皆さんのご苦労には比べものになりませんが、私の1ヶ月分の通勤時間を今回の移動に費やしました。