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2004-11-08

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 本日は、Ykちゃんの現場調査の説明のため、学校で校長先生達に説明にするということで、私も陪席しました。陪席するため、着慣れない背広を着て、いざ出発。小心者の私はドキドキです。到着と同時に校長室に行きました。席に座ると、校長先生から、直ぐに本題に入りましょうとの、お言葉を賜りました。最初に、私の方から我々の研究室の方針と、データの扱い方について説明をしました。その後は、校長先生・教頭先生・担当の先生から、様々な質問・意見がYkちゃんに向けられました。それを聞いて、ドキドキしました。とても、学部学生が答えられるレベルのものではありません。少なくとも、新採1年レベルの先生の場合だったら、目を伏せ、黙ってしまうようなものです。私は、フォローの発言をしようかな、と、ちょっと思ったのですが、校長先生も、教頭先生も、担当の先生も、Ykちゃんの言葉を求めていることを感じていたので、黙ることにしました。Ykちゃんの受け応えは一部稚拙な部分はありましたが、りっぱなものでした。聞いていて、「う~ん、俺より凄い」と感じた部分もありました。聞きながら、「新採1年レベルの先生の先生でこれだけ語れる人がどれだけいるだろうか?ましてや学部4年生でこれだけ語れる人がどれだけいるだろうか?ましてや、ましてや、学部3年生でこれだけ語れる人がいるだろうか?凄い!」とワクワクしながら陪席しました。

 でも、Ykちゃんも分かっているはずです。Ykちゃんがあれだけ語れるのは、うちの研究室の全体ゼミで現職院生さんと議論する機会を与えられているからだと。そして、お茶室で現職院生さんと雑談をする機会を与えられているからだと。そして、院生のIさんをはじめ、色々な院生さん・先輩の意見を反映したレポートがあるという自信があるからだと。つまり、集団の力の賜であることを。

 そして、Ykちゃんは気づいていたかな?校長先生も、教頭先生も、担当の先生も、ちゃんとした質問をしながら、君自身を評価していたことを。そして、なによりも、落としどころを計りながら、質問をしていたことを。つっこみと、フォロー役がぐるぐると変わっていたことを。全ては、学校の子ども達を守りながら、君を育てようとしている愛があることを。ありがたい、ありがたいと感じていました。質問を受ける君が、それを感じていたなら、君は私よりもずっと大物です。

 関係する、全ての人を褒め、なによりも感謝します。