■ [ゼミ]新しい呼び方
うちの研究室の場合、呼び方にはルールがあります。給料取りの院生さんの場合は○○さんと呼びます。多くは苗字ですが、鈴木・佐藤の場合、同一学年に複数の同姓の方がおられる場合があります。その場合は、名前+「さん」となります。学卒院生の場合は、苗字の呼び捨てです(例えば「近藤!」、「篠原!」)。学部学生の場合は、男子の場合は名前の呼び捨てで、女子の場合は名前+「ちゃん」です。
このルールは、今までの歴史的経緯から自然発生的に生まれたものです。その経緯を説明すると長くなりますので省略しますが、トロヤの遺跡のように、徐々に作り上げられたルールです。そのことに、問題意識を感じませんでした。しかし、今年、私の授業を受けた学部学生(西川研究室のメンバーではありません)さんから、「先生の呼び方は、先生の主張にあっていないのでは」と指摘されました。その話を要約すると、以下の通りです。
異学年学習を失敗させる原因の一つに、教師が学年毎の役割を強いることがあります。簡単に言えば、「お兄ちゃん、お姉ちゃんであれ」、「妹、弟であれ」と強いることです。そうすると、上級生は強制的になり、それでいて負担感を感じます。一方、下級生は依存的になり、圧迫感を感じます。一方、我々が異学年学習を行う場合は、学年毎の役割を強いません。教師が強いなくても、自ずから役割が発生します。その自ずから発生した役割が、「その」子どもたちにはちょうどいい役割なんです。さて、先の学部学生さんの指摘は、先に述べた私の呼び方は、暗黙に学年による役割を強いていることにならないか?ということです。正直、どきりとしましたし、たじたじになりました。その場は、それなりの説明をしましたが、あれから3,4ヶ月立ちましたが、どう考えても、あの学生さんの言っていることは正しいと思います。となると、全てのメンバーを「○○さん」で呼ぶべきなのでしょうが、ちょっと踏ん切りがつかない。私自身の中にある、囚われがどうしても切れません。そこで、とりあえずは4月1日より、院生さんに関しては、学卒であろうと、現職であろうと「○○さん」に統一することにしました。
一度踏ん切りがつくと、これに関しては落ち着きがいいように思います。この呼び方の変化によって、何かが変わるような気がします。まず、変わるのは私の意識であり、それによって学習者集団が変わると思います。
追伸 このことをTちゃんに言いましたら、苗字が好きでないということなので、KさんではなくTさんと呼ぶことにします。また、2年間、呼び捨てだったH(この3月に修了)に「Hさんと呼ぼうか?」と聞きましたら、嫌がりました。
■ [嬉しい]100円の贅沢
人様が何と言おうと、安くても良いものがあります。例えば、学生さん・院生さんの全員は携帯電話を使っています。しかし、私はPHSを使っています。だって、電話も、メールも使えて、基本料金が圧倒的に安いんですから。ちなみに、何故、PHSを使い始めたかといえば、携帯電話・PHSを扱っている業者につとめている知人の薦めによるものです。
我が家のワインは1本300円程度のBというワインです。安いワインですが、飲みやすいですし、癖がありません。ワイン好きのT先生からは馬鹿にされますが、私の気持ちは揺るぎません。私は「本当においしい酒は水に近くなる」という確信があります。つまり、「おいし~」と積極的に思う酒より、水を飲むようにさらりと飲める酒が良い酒だと思います。「これこれの味」というのではなく、特徴が無くなる酒が好きです。そのため、日本酒でも吟醸酒・本醸造は好きではなく、純米酒が好きです。その私が「好き」なんですから、そして安いんですから、良いに決まっています。
最近、100円高いワインに変えました。飲みやすさはBと同じなのですが、「無添加」というのがポイントです。ワイン好きの家内ですが、結婚当初だったら、1本400円のワインは贅沢だと遠慮すると思います。私の飲む日本酒に対しては何も言わない家内ですが、自分も飲むワインに関しては、贅沢はしない主義です。しかし、最近は「それぐらいの贅沢もいいかな」と思い始めるようになったようです。結婚後11年、100円高いワインを飲めるだけ年収も上がったのだと思います。
■ [親ばか]息子の成長
息子が3歳ごろ、どうにも動いてしょうがありません。手を引いても、その手を振り払って、思いもよらない方向に走り出します。危ないので、目が離せません。買い物では、カートに乗せて買い物をします。そうでもしないと、どこに行くかわからないからです。その頃、息子より大きな男の子が、親と静かに連れ立っている姿をするのを見ると、「息子もそんなことが出来るようになるかな~」と思いました。ところが、最近は、息子は落ち着いたようです。買い物の際、息子を自由に歩かせても、我々の近くを離れません。安心して買い物が出来るようになりました。成長です。
以前は息子は肉は好きですが、刺身は嫌いでした。子育てサークルにいっしょだったお母さんによれば、刺身が大好きだと、聞きます。それを聞いて、「小さい子どもが生魚を好きになるものかな~」と不思議でした。ところが最近(まあ、半年以上ですが)は刺身が息子の大好物です。何故、そうなったかと言えば、かっぱ寿司という全品100円の店のおかげです。そこに行った当初は、息子は刺身は嫌いでした。でも、夫婦が食べる寿司の上にある刺身の切れ端を、少しずつ食べさせたところ、そのおいしさが分かるようになったようです。
家内によれば、今日の買い物で、「何を食べたい?」と聞くと、「刺身が食べたい」と言ったそうです。そして、どんな刺身が食べたいと聞くと「マグロ」と答えました。そして、赤身を選んでワゴンの中に入れました。なかなか渋い選択です。
追伸 ちょっと前のメモと同じですが、いろんな人が何を言っても、全品100円のカッパ寿司はコストパーフォーマンスからいって良い店だと思います。