■ [報告]一文字の重み
本日の読売新聞(全国版)の「くらし家庭欄」に「おしゃべりのススメ」が載っていました。そこにうちの研究室の研究が紹介されました。それを読んで「一文字の重み」を感じました。
我々の研究に関して書いている部分は500文字にも満たない分量です。そころが、それを書くために東京から1日を費やして取材したんです。あそこに書かれている内容だけなら、それほどの時間と金をかけることは無かったと思います。おそらく、我々が本で主張していることが言葉だけのことではなく、実態を持ったものであることの「裏」をとるために取材に来たのだと思います。そして、我々の全体ゼミの様子を見て、納得してもらったので500文字になったのだと思います。新聞の記事というのは、そういった「裏」を取る作業の上に成り立っているのだと思います。そう考えると、一日の全紙面の記事を500文字で割ったらどれだけの数になるのでしょう。それに比例した時間と金をかけていると考えれば、本当に「重い」紙面といえるでしょう。しかし、我々もそうです。
我々が「~である」と書くために、すごい労力をかけています。数ヶ月(それも複数回)の実践研究、それによって記録される本当に膨大なデータの分析、多くの議論、文献調査・・。それらは2年間の蓄積の上に成り立っています。その重さは500文字に1日かける新聞に決して引けを取ることはありません。
追伸 記者Tさんからは紙面の関係で、ゼミの様子が紹介できず残念でしたと丁重なメールをいただきました。あ、それと、Tさんのブログを紹介したら恐縮していました。記者のTさんもTさんと話せたことを、とても楽しい時間だと書いていました。