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2005-07-05

[]懺悔 11:26 懺悔 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 懺悔 - 西川純のメモ 懺悔 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、SとKさんを叱りました。理由は、あまりにも無計画であり、そのしわ寄せを他人に押しつけています。そのことを本質的に悪いと思っていないことを叱りました。私が叱っているということを分かってからは恐縮していましたが、基本的に悪いと思っていないようです。でも、叱りきれず、詰めの弱いものです。

 叱りながら、昔の私自身を思い出しました。私は、その研究室の50万円弱の機材を壊してしまいました。酔った勢いで相撲をして、その先生の前歯を折ってしまいました。 そのようなことをしでかしたのにもかかわらず、その私を研究室のメンバーに受け入れてくれました。信じられないほど寛容な教師です。しかし、けっして甘い教師ではありません。卒業研究では、毎日毎日、2時間弱、立ったままお説教をくらいました。それが1ヶ月以上続くんです。また、前日徹夜で作成したレポートを、目を通す前にゴミ箱に捨てられました。それを何回もやられました。厳しいものです。でも、その厳しさがあるからこそ、現在、研究者として生きていけるのだと思います。今は感謝しています。寛容さと厳しさが同居している教師でした。

 人が学ぶ機会は、さまざまです。今学ばなくても、いつか学ぶ機会があるはずです(それを受け入れられる体制が整ったら)。私自身も多くの過ちをして、多くの教師の寛容さによって救われました。私は「今、私の卒業研究の指導教官と同じ厳しい対応を すべきではない」と判断しました。それは、、私が指導教官の厳しさを受けていた状態には達していないと判断した故です。それは学習者の能力を信じる考えに反するかもしれません。でも・・・・。我々が信じているのは「学習者集団」であり、「学習者」では必ずしもありません。本日は、「学習者集団の香り 」を感じません。詰めの甘い対応になりました。「学習者集団の香り」を感じられないのは、集団の主催者の責任です。それ故、集団の主催者として懺悔します。

 とにもかくにも、合格して欲しいな~