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2005-08-13

[]やっぱりそうだった 11:00 やっぱりそうだった - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やっぱりそうだった - 西川純のメモ やっぱりそうだった - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「衝撃の事実」のメモを書いた後に、Mさんから「現場に余裕がないからこそ学び合いなのだと確信しています。」というメールをもらいました。また、Iさんのブログに以下のように書かれていました。

 『指導力に問題がある先生は確かにいると思います。しかし、私がかかわってきた先生方を見ると、それほど悲惨な状況ではないと思います。きっと、周囲がそうさせているだけだと思います。自分で指導力が無いと考えて頑張っていた、仲間のS先生も(2次調査の先生)、今は一人でしっかりと教壇に立ち、立派な先生としてやっています。彼女を支えてきた教師の仲間達もいましたよ!教師の指導力不足や若年教師、経験年数が少ない教師に対するフォローは大変貧弱なことも事実でしょう。初任者研修が本当に教師を育てる意味で生きているかも疑問です。でも、私の身近にいて、私もいろいろと成長にかかわった先生方はほとんど例外なく、多くの先生方に支えられて立派になっています。若手や指導力不足の教師をフォーローして育てると、ベテランも忙しくなりすぎて共倒れになるから見て見ぬふりをすると言う話は、信じがたい話です。たしかに若い世代と仲良くなることはエネルギーを必要とします。でも、その分エネルギーをもらえばいいだけの話です。結構楽しいです。ですから、必ず世話をする人が現れます。困っている先生をそのまま見捨てるような学校は、病んでいます。指導力不足の先生の内、何とかしたいと考えている先生ならば、全く大丈夫のような気がします。というか、周囲の力でなんとでもなると考えます。』

 まさに、その通りです。問題がある子がいると、その子をいじりたくなるのは教師の性です。でも、その子に問題があるのではなく、周りの環境に問題があるというのが我々の考えです。つまり指導力に問題がある教師に問題があるから、指導力に問題がある教師に対応しようとするのは誤りで、指導力に問題がある教師用のノウハウ本は良い対応ではありません。問題は教師集団にあり、その根本は管理職の問題です。だから、我々的な対策は、学び合う職員集団研究、管理職研究に力を費やし、学び合う教員集団を作り得る管理職が増えるような研究が本筋です。

 どうも、衝撃の事実に目を奪われ、ことの本質を見間違うところでした。Mさん、Iさん、ありがとう。