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2005-08-26

[]手応え 10:38 手応え - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 手応え - 西川純のメモ 手応え - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は群馬で講演しました。とっても気持ちが良い!

 もともとは一つの小学校の校内研修会に呼ばれたものです。ありがたいことです。でも、その後の展開は平常とだいぶ違います。まず、校内研修会に向けて先生(つまり私)たちの研究を勉強したいから本を著者割りで購入したいとお申し出があり、かなり大量に購入されました。さらに、この前の新潟のフォーラムに大挙して参加していただきました(宿泊こみで)。そして、その学校から校内研修会の案内を地域の学校に案内したら、多くの学校から参加がありました。最終的には約60人の先生方が参加しました。この手の研修会の平常がどうなのかわかりませんが、他校の校内研修にこれだけ参加者がでるということは常態ではないと思います。本日はお昼を「ごっそうに」なりましたが、その際はお二方の校長先生(とっても気さくな先生です)が「そろい踏み」でいっしょに食べました。県レベルの研修会とは違って、あくまでも出る、出ないが判断できる一つの学校の研修会に、これだけの先生方が参加していただいたことを、心から、心から光栄に思います。さらに、その後の質疑応答の時間は充実したものでした。平常の私の講演の場合は、「質問は・・?」となっても、質問者は私の熱い(正確には暑苦しい)講演に当てられ、頭がパンパン常態になります。そのため、ほとんど質問が出ません。ところが、ところが、今回の講演では、あとから、あとから、当を得た、厳しくも暖かい質問が出ました。嬉しかった。前日の講演と同様ですが、学び合いに関する職員集団の意気込みが感じられます。すごく嬉しかった。

 講演でも、講演後の校長室での話し合いでも、「教員のモチベーションを維持するポイントは、教員集団の学び合いの目的と場を仕組めるかです」と語りました。でも、家に帰って思いました。これだけの現場の先生「集団」のモチベーションを維持し、発展することは基本的には学校の取り組みだと思います。でも、そのような学校集団のネットワークを作る必要を感じます。例えば、ある学校での学び合いの取り組みを、別な学校が受け止め、それ以上の目標を設定し取り組む。その結果をまた別の学校が受け止め・・・、その連鎖を生じる目標と場が必要です。そうなったら、どんなことが出来るのでしょう!ワクワクします。昨日も、本日も、多くの先生方の願いと、管理職の願いの凄いパワーを感じます。

[]Z旗 10:38 Z旗 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - Z旗 - 西川純のメモ Z旗 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私と同年代か、年上の先生からメールをいただいた来ました。内容は「小生,久しぶりに熱くなった一日でした。年寄りですので健康のためあまり熱くならないようにと思っていたのですが。」です。 しかし、その後の文章は「熱」を感じる文章でした。それに対する私の返答は、以下の通りです。

『熱くなりましょ!

もっともっと熱くなりましょ!

でも、熱くなり方は、20代、30代、40代、50代では違うと思います。

我々が20代、30代の熱くなり方をしたら、直ぐにオーバーヒートしてしまします。

20代の熱くなり方は、とにかく走る!

30代、40代前半の熱くなり方は、企画を提案する!

でも、40代後半以降の熱くなり方は、30代、そして、40代前半の人を「おだて」、「守る」ことだと思います。

走る必要はありません。

静かに熱くなる、それが先生と私の熱くなる仕方なのだと思います。

そういう熱くなり方は、健康に良いと思いますよ。

私には出来ないことを先生は出来ます。

私はきっかけしかできません。

あとは先生をはじめとした皆さんの仕事です。

とっても、期待しています。

そして、アフターサービスは、ばっちりです。』

 私は40歳までは、私が研究を企画し、私が研究をしていました。しかし、その後は、方向性は示すものの私より若い人の後ろについていく研究スタンスです。現場の先生方への研究還元は、いままでは私がやっていました。でも、正直、我々が願っていることの大きさに比べて、私の能力はちっぽけなモンです。研究でのスタンスのシフトと同じことを今後しなければと思います。幸い、それらがどんどん行われています。K閣下は県のレベルで積極的に成果を還元し高い評価を得ています。Kさんは、なんとM県の県センターに講師として呼ばれています。本日は、Kさんが校内研修会の講師様として講演をされました。その他、多くの同志が、その場で活動をされていると思います。

 本心から願います。同志のみなさん。私はちっぽけな人間で、家庭人です。とても我々が願うことを実現するを担えるような人間ではありません。とにもかくにもいっしょにやりましょう。そのきっかけ、皆さんの交流の場の声かけぐらいしてか出来ません。実現を10年先に設定しようかなとも思いますが、その間に苦しむ子どもや教師を捨てて良いとは思いません(不遜ながら)。私は焦っています。

 日露戦争の時、Z旗を掲げたそうです。その意味は、「皇国の興廃コノ一戦ニアリ、各員一層奮励努力セヨ」です。皆さんのおかれた状況の中で、ご自身の家庭に不都合のない範囲で奮闘努力しましょう。私も努力します。