お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2005-09-03

[]北海道 10:25 北海道 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 北海道 - 西川純のメモ 北海道 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、新潟空港を出発し、2時間後には札幌のホテルに到着しました。つくづく飛行機はすごいなと思います。直ちにサッポロビール園に移動しました。親の敵のようにジンギスカンの「肉」を食べ、その後、ケーキを食べました。部屋に帰ってワインを飲んで寝ました。私の新婚旅行は北海道です。10日間の旅行中に5Kgも太ってしまいました。そうならないように今日は自制しようと思います(が、無理でしょうね)。

[]学会 10:25 学会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学会 - 西川純のメモ 学会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、学会で3人の方が発表されました。我が研究室は20年弱の過去から、学会参加は必須でした。なぜ、学会に参加するのかといえば二つの理由があります。このことは既にメモで公開済みです。

 第一は、環境の設定です。夏、秋、冬に学会発表をするとなると、その節目にあわせて、研究をまとめます。夏、秋、冬という節目の中で、自然と修士論文が出来る「仕掛け」なんです。そして、その年、発表しない人も、それを見る中で覚悟が生まれます。これはYdさんの研究の示すと ころです。第二は、目標の設定です。学会での発表を色々見れば、我々の目指してる志の高さが、百の説教より分かります。そうなれば、私は「どうしたらいい?」と質問するだけです。今年も、目的を達しました。

 前のメモに書いているように、学校教育は、どこまでいっても教師主導です。学習者主導であれば、学校教育ではありません。でも、普通は方法の教師主導に対して、我々は目的 、環境設定の教師主導なんです。この違いって、わかりにくいのですよね。

[]水晶玉 10:25 水晶玉 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 水晶玉 - 西川純のメモ 水晶玉 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我々の成果を語ったあとの反応は、いつものとおりです。「教師は何をやったか?」です。公式的には、「目標の設定、評価、場の整備」なんですが、本当の気持ちをいえば「何もしていない」なんです。

 たしかに我々は何もしているわけはありません。教師が教室いる間中、「何か」をしています。 例えば、ほめ、とぼけ、つぶやく、そして「集団を見取る(個人ではありません)」などを絶えず行っています。しかし、教師がそれを意識することは殆どありません。「子どもとはどんな存在なのか、教師は何をすべきなのか、学校教育は何のためにあるのか 」という考え方さえあれば自然と出ることが、無意識に出るだけのことです。ところが、「教師はなのをやったか?」を質問している人が求めているのは、意識し、努力して覚え なければならないことを求めています。だから、そのレベルだったら「何もしていない」というのが正直なところです。

 しなければならないことは殆どなく、むしろ不必要なことを削ることが大事です。意識し、努力して覚えなければならないことは何もありません。でも、それでは殆どの先生は納得しません。そこで、そのような先生を安心するために、無意味になんかをやらせるべきかな 、とお思います。たとえば、子どもがうまく動かなかったら○○するという鉄則を作るんです。ところが、教師が多くやって、よいことは殆どありません。たとえば、子どもに個別対応するなどは最悪の結果を引き起こします。そこで、考えました。子 どもがうまく動かなかったら、頭をかく、鼻の下をこするなどの無意味な行動を求めたら、と考えました。でも、それではばかばかしすぎます。そこで、30万円の水晶玉(実はガラス球)を売り出し、それをこすると解決する、といったほうがいいのかもしれません。でも、それって悪徳商法ですよね。

 教師は何かしなければという強迫観念にとらわれています。そして、無意味(いや有害)なことを連発します。本当に業が深いと思います。一度わかれば、本当に簡単なことなんですが・・・