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2006-12-15

[]公開授業・研推会議 16:33 公開授業・研推会議 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 公開授業・研推会議 - 西川純のメモ 公開授業・研推会議 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日、Kinさんの投稿論文を読みました。でも、つまらない、と突っ返しました。何故かというと、Kinさんが本当に面白いところが当たり前に感じ、その部分を十分に記載していないからです。Kinさんの実践では、子どもたちに指導要領を見せて、自分自身で評価規準を考えさせ、それに基づいて自己評価させる実践です。子どもたちに指導要領を見せるなんて、普通は思いつかないでしょう。でも、我々は子どもが主体的に学ぶために、手の内をさらすことは大事だと考えています。なぜなら、手の内をさらさなければ、子どもはどうやって学ぶのか主体的に判断出来ないからです。従って、我々の考え方の帰結として、指導要領を見せることになります。結果として、成績が上がり、人間関係が良くなることを臨床的データで示しています。ところが、その子どもたちの中にどっぷり浸ったKinさんにとって、子どもが指導要領を読み込み、素晴らしい評価規準を考え、自己評価し、成績が上がることを、ごく普通に感じてしまいました。まあ、しょうがありません。本当に子どもたちは自然にそれを行うから。でも、我々が伝えるべき相手は、それを信じられない人なんですから。その方々が、なるほど、と思ってくれるようなデータを示さなければなりません。

 夢は膨らみます。指導要領を理解し、評価規準を考え、評価するということは、教師だけが出来ることだと思われています。でも、そんなことは、子どもたちが容易く出来ることです。それを発展させたら、もっと凄いことが出来ます。例えば、小学校クラスの係は、「学級委員」、「保険係」・・・が定番です。ところが、「教務」、「庶務」、「生徒指導」、「研究推進」という係を設けるんです。子どもたちは、「今年度の国語の年間計画はどうしようか」、「○○の成績はAにしようかBにしようか」を議論するんです。そして、今度の公開授業で、参観の先生方に何を伝えようかを、学級研推会議でやるんです。そして、そんな会議の様子を公開したら、インパクトありますよね~。あはははは。私には子どもたちの姿がリアルにハッキリ分かります。そして、それを見ていて呆然としている先生方の姿が目に見えるようです。そして、それを見て、笑いを押し殺している我が同志の姿が見えるようです。

追伸 上記のようなクラスにおいては、教師のことを「校長」と子どもによばせましょう。だって、教室の中には、教務主任や生指主任などがうじゃうじゃいるんですから。