■ [目出度い!]明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
毎年の事ながら、正月は本を書くことに集中します。本は、一定時間を没頭しなければなりません。ところが大学では、色々なことがあり集中できません。夏期休業期間は講義はありませんが、学会や講演会でびっしりです。ところが、正月に講演会や学会を設定する人はありません。メールの数も普段の5分の1程度です。ということで毎年、この時期に本を書きます。今年は特別支援の本を書き始めました。自分でも恐ろしいですが、100ページほどの本を3日間で書いてしまいました。理由の第一は我々の研究室には、その研究の蓄積があることです。第二は、特別支援の研究をしなくても、良き教師である同志が多く、その知恵をいただけるためです。第三は、私自身が、前々から大声挙げて怒っている気持ちがあるからです。だって、日本中に特別支援が必要な子が6.3%もいると多くの先生が信じているんです。馬鹿馬鹿しい!いや、恐ろしい!と言うべきだと思います。明らかに、私が小学校・中学校に通っていた頃は、「変わったやつ」と見られ、普通の大人になっていた、そんな子どもに「特別支援が必要な子」というラベルを貼っていると思います。恐ろしいのは、ラベルを貼ったために、本人も親もそう思って、いつの間にか正真正銘の「特別支援の必要な子」になることです。ここまで行くとホラーです。
日本中にいる全ての小学生、中学生の6.3%といえば、膨大な人数です。限られた予算の中で、その子達に全てに特別支援をやろうとしたら、やれるレベルは限られます。つまり、「特別支援が必要ではない子」に必要な子というラベルを貼ってしまえば、本当に特別支援の必要な子に十分な対応が出来ないということです。
次の本のタイトルは『気になる子が気にならなくなる魔法の言葉「みんなで」』を考えています。これから、数ヶ月寝かし、より多くの同志から知恵を集めて完成したいと思っています。
追伸 が、障害があります。いつも出版をお願いしているT社には「同一著者の本は1年に1冊」という内規があるようです。本当だったら、「学び合う国語」は直ぐにでも出したいし・・・(関係する皆さん、すみません)。色々と考えねば・・・