■ [親ばか]初めての一人

本日は息子の小学校入学式です。が、特段のことはありません。淡々と進みました。本日のイベントは入学式ではなく、その2時間前にありました。
今まで何度も、私や家内と一緒に小学校の登下校の練習をしました。交通事故や不審者に会わないよう、歩いている間中、口を酸っぱくして注意していました。でも、なんとか出来るようになっていたので安心しました。そこで明日から登下校をしなければならないので、本日、初めて「一人」で行かせました。初めはルンルン気分で玄関を出たのですが、家を出て20メータあたりから引き返してきました。それからはワンワンと泣き通しです。彼曰く、「怖い怖い」ということです。それを聞いてはたと気づきました。私が心配していたのは、交通事故と不審者です。しかし、それ以前のことがありました。
生まれてから今まで、私と家内、また、幼稚園の先生、祖父母から10m以上離れたことは、息子は一度もありません。大型スーパーで数分でも我々を見失うと、店中に響き渡る声で泣きます。その彼を数百メータ先の学校に一人で行けというのですから、彼がパニックになるのは当然です。本来でしたら十分時間をかけて納得させるべきですが、明日には行かせなければなりません。そして、2時間後には式があり余裕がありません。そこで、かなり強引に説得しました。幸い、達成しました。その後は息子はルンルンです。
でも、基本的に「目標の設定」は成立しているので、「じゃ小学校いくのやめるか?」と言えば、ひときわ大きな声で泣き始めます。従って、我々の設定は、「学校に行くためには一人で通学しなければならない」ということを理解させ、彼が逃げられない現実を受け入れるだけのことです。彼は負けず嫌いで、自分が出来ないと駄々をこねます。その度に、「やらなくてもいいんだよ」と言うと、「やる~、やる~」と泣きながら叫びます。そのため、いつも最後は出来るようになります。やはり、「やりたい」という目標の設定が何より大事だと思います。
ふと思います。多くの学校の先生は、子どもが「やりたい」と思っていない(従って、教師に立場から言えば、思わせていない)ことを、無理にやらせています。これじゃ、効果がないのは理の当然です。