■ [大事なこと]攻めて下さい!

『学び合い』を成立させるための時間は、『学び合い』を研究し始めた時よりも格段に短くなりました。最初は2~4週間かかっていましたが、今では初期段階だったら当日に成立させる自信があります。何故、それが可能になったかといえば、バカみたいな理由です。教師が何を望んでいるかを、ちゃんと語るようになったからです。それまでは、教師が何を望んでいるかを語らずに、方法を語っている部分がありました。分かってしまえば、何故、それを思いつかなかったか分からないほどです。だって、子どもがこうあって欲しいという願いがあるならば、それを説明した方が良いに決まっている。それを子どもが理解してくれれば、一人一人の子どもが、実現に向かって頭を使ってくれる。だから、早く成立させることが出来るようになりました。だから今では、「教師は教えるより、説教をするべきだ」と思っています。
さて、これって親に対しても同じです。親に語らなくても、子どもが変われば伝わります。学級崩壊のようなクラスは、親にとってもビックリでしょう。でも、1ヶ月も経てば、勉強のことを楽しく親に語るようになります。そして、その勉強の話は、友達の関わりの中で語られるでしょう。そして、テストの点数が、明確に結果を伝えます。
が、自分が何を願って、どのような考えから授業を捉えているかを語った方が良いに決まっています。我々の考えは、難しげな高等数学も、難解な哲学も必要ありません。例えば、「分からない子どもが分かるためには、5分以上の個別支援が必要。そして、それを全ての子どもが毎時間求めている。それを一人の教師がクラス全員にすることは不可能。」という理屈は、誰だって分かる理屈です。だって5分×クラスの人数は1校時より多くなりますから。そして、「教師の説明を思い出して欲しい。凄い説明でしたか?そうではなくて、ごく普通の会話じゃなかったですか?」や「教師の説明って、わかりにくくて、同級生に聞いた方が分かったですよね?」という質問に対しては、親の方が教師より理解してくれます。だって、教師は現在の教育にフィットした人が多いですから。逆に、現行の教育にいじめられた人は親の方が多いはずです。
我々の本やHPは、そのような親に対して説得する武器になるはずです。親を味方にすれば、学年主任より、教務主任より、教頭より、校長よりも権力者になることも出来ます。
同志各位へ。攻めて下さい!