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2007-05-04

[]え、もう 21:22 え、もう - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - え、もう - 西川純のメモ え、もう - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今年、学部を卒業したゼミ生のRの近況をブログで読みました。なんと、新任の、それも、自分のクラス小学校2年生)を持って十日ぐらいで学び合いをやりはじめました。そして、1週間で学び合いの初期段階は達しています。次の段階は、「みんなで」を徹底させる段階ですが、この分では直ぐに出来るでしょう。

 今の段階の私は、新任のRが1週間ぐらいで初期段階を達ししていることに驚きません。だって、『学び合い』は本当に簡単ですから。そして、Rは2年間の西川研究室の洗脳を受けているんです。でも、「やった」、「やれた」ということに驚いています。

 考えました。Rの世代の学部ゼミ生の特徴は、『学び合い』のライブをたくさん観た点です。だから、『学び合い』が成立しているときの子どもの姿を五感を通して知っています。そして、その時の授業者の様子を見ています。それ故、バンジージャンプが怖くないのだと思います。いやRは、はやくバンジージャンプがしたくてしょうがなかったのだと思います。Rの世代以前から、『学び合い』のライブを観ようと思えば、可能でした。特にKちゃんの場合はMさんのクラスに長期に実践研究に入った。が、Kちゃんは海外協力に旅立ってしまった。その意味で、Rの世代が『学び合い』のライブをたくさん観た最初の世代と言えます。では何故Rが最初かと言えば、我々のゼミが歴代の先輩の蓄積の結果として成長したのだと思います。

現職院生は、いっぱい学部ゼミ生に自慢話を話したはずです。そして、「見に来なよ」と誘ったはずです。同時に、自慢話を聞かされた学部ゼミ生は「見に行かせてください」と言ったはずです。どちらが最初というわけではなく、あうんの呼吸だったのだと思います。どちらの側の発言も、我々の成果の蓄積の成果だと思います。

でも、それにしても、新任で『学び合い』をするなんて、Rは大胆な奴か、Rの初任校はそれを許しそうな学校とRに感じさせる良い学校なんでしょう。おそらく、両方だったのだと思います。Rは幸せモンです。

今、Rは自分がゴチャゴチャしないことを実感して、それを可視化することをしなければと分かっています。偉い!でも、おそらくRは「学び合いの仕組みと不思議」のMちゃんの研究で紹介している「褒める」、「とぼける」、「大きな独り言」をしよう考えているのでしょう。でも、それは初期段階で十分です。やりすぎると、五月蠅くなる。もう一つ、大事な可視化があります。それは、クラスの外に対する可視化です。具体的には親、同僚です。

Rへ。凄く良いプリントをKineさんとKanさんからもらって手元にあります。君も、もらったら。あれを使って可視化したら一発だよ。だって、あれ読んだら、親は絶対に「○○先生って、どんな授業をしているの?」と聞くはずです。そして、彼らはクラスの様子を語ってくれます。これでOKです。あはははは

[]本屋 21:22 本屋 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本屋 - 西川純のメモ 本屋 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は息子の希望により富山に行きました。電車好きの息子の希望により、各駅停車直江津から富山まで移動します。2時間もかかります。富山では市内を散策し、ラーメン屋で食事しました。時間つぶしに駅前の本屋に入りました。本屋と言っても、そんなに大きな本屋ではありません。そこで、息子はずっと本を読んでいます。

 家に帰って、「富山は楽しかったか?」と聞くと、「ウン」と応えます。そこで「何が面白かった?」と聞きました。私としては「電車」と来ると思っていました。しかし、彼は「本屋」と応えました。がくっときました。あんな本屋だったら2時間もかけて来なくても上越にもいっぱいある。気づきました。息子は電車好きですが、それ以上に本好きなんです。休日に「どこに行きたい?」と聞くと、「本屋」と言います。思い起こせば、私も本好きでした。が、本屋が行くのが良いと思ったのは小学校中学年以上だったと記憶しています。息子は年少からその傾向があり、年中からハッキリしていました。そこで気づきました。時間つぶしに入った駅前の本屋は、以前、私の出張中に家内との小旅行で行ったところだそうです。息子から「富山に行きたい」と言われたとき、我々は「富山電車に乗っていきたい」と解釈していました。しかし、本当は、「富山のあの本屋に行きたい」というのが本当なのだと思います。そして、行くのだったら電車で行きたい、という優先順序だったのです。

 ということで、片道2時間、往復で2万円弱をかけて、ごく普通本屋に行きました。しかし、息子が喜んでいるのですから、良しとします。