■ [ゼミ]大胆・・の追伸
我がゼミの4年生も、しばらくしたら中学校実習です。彼らの場合は、『学び合い』は絶対に出来ます。だって、「何のために学校教育があるのか」を5分間ぐらい説教して、あとは「○○を全員が出来るようにしてください、どうぞ」だけですから。問題は、、「何のために学校教育があるのか」を5分間ぐらい説教するためには、それを理解していなければなりません。個々の教科内容を学ぶのが学校の教育の目的であると考えてる人では、、「何のために学校教育があるのか」を語れません。でも、我がゼミ生の場合は大丈夫です。また、「どうぞ」と行った後の子どもの姿が、どんな姿であるかが分からないと、オロオロしてしまいます。そして、うまく行き始めているのに、そのことが分からず、退却してしまいます。しかし、彼らの場合は八幡小学校で1ヶ月以上、『学び合い』を見ています。従って、万に一つも間違いはありません。
従って、私が下の「大胆・・」で大胆と言ったのは、学部生が出来ないだろうと思って書いたのではないです。あわてて追伸します。
ゼミ生は『学び合い』を教育実習やりたいと言っています。それは、出来るだろうという感覚を持っているからでしょう。しかし、私は「やめなさい」と言っています。実習校の先生が、理解できないでしょうから。つまり、彼らの能力の問題ではないんです。
■ [ビックリ]大胆・・・
昨日のメモにあるとおり、我々は初任の先生でも『学び合い』は出来ると信じていますし、実際にやれます。が、私でも「え・・」と絶句するメールをいただきました。以下は、本日いただいた他大学の学部4年生からのメールです。
『実は今月末から中学に教育実習に行ってきます。そこで私は、「学びあい」を実践する予定です。今考えている大まかな流れです。
学習内容は『稲作』です。まず、「米」から連想する言葉をメモリーツリー式に書かせます。はじめは各自で考えさせ、煮詰まったら席を立って友達に聞いていいとあらかじめ伝えます。つぎに、メモリーツリーに出てくるであろう言葉(例えば、あきたこまち)を予想して、関連した資料を配ります。(米の主な生産地のわかる日本地図や米の消費量は年々減っていて、生産量も伴って減っているグラフなど)資料からわかることを友達同士で考えさせ、本時の学習内容を理解させます。(ブランド米→減反政策→生産量を減らさず、利益をあげようと農家は努力している、日本地図→東北・北海道に生産地が多い→冷害に対応するために品種改良をしている)
ただ、いくつか不安があります。
①実習校や担当指導教員の方針とあうかどうか。教務主任や担当指導教官とよく話し合うつもりです。
②実践したときに、生徒が関係のない話をしたり、遊びだすのではないか。学び合いの形になれていない生徒だと思うので、始めに「関係のない話をしてはダメ」など、縛りを加えてしまうとなかなか席を立たなくなるのではと思います。
③私自身、生の学び合いを体感したり、実践していないので授業になるかどうか。やってみないとわからないと思いますが。』
私の返信は以下の通りです。
『> 実は今月末から中学に教育実習に行ってきます。そこで私は、「学びあい」を実践する予定です。
それは大胆な・・・
> 今考えている大まかな流れです。
> 学習内容は『稲作』です。まず、「米」から連想する言葉をメモリーツリー式に書かせます。はじめは各自で考えさせ、煮詰まったら席を立って友達に聞いていいとあらかじめ伝えます。つぎに、メモリーツリーに出てくるであろう言葉(例えば、あきたこまち)を予想して、関連した資料を配ります。(米の主な生産地のわかる日本地図や米の消費量は年々減っていて、生産量も伴って減っているグラフなど)資料からわかることを友達同士で考えさせ、本時の学習内容を理解させます。(ブランド米→減反政策→生産量を減らさず、利益をあげようと農家は努力している、日本地図→東北・北海道に生産地が多い→冷害に対応するために品種改良をしている)
あはははは
以上は、我々の『学び合い』ではなく、仕組まれたグループ学習ですね。
仕組まれている???と思ってらっしゃっているでしょうね。
でも、
1)なぜ、メモリーツリー式の連想をさせるのですか?
それが全ての子どもにとって良いと思っているのは誰ですか?
○○さんですよね。
で、本当に全ての子どもにとって良いのでしょうか?
もし、そうだとおっしゃっているならば、その根拠は?
2)「出てくるであろう言葉(例えば、あきたこまち)を予想して、関連した資料を配ります。」とあります。
つまり、子どもは○○さんの予想の中で、予想することを期待していますよね。
そう期待していることを、準備した資料を見れば子どもは感じますよ。
まあ、賢い子どもは、それ以前に見透かすでしょうね。
そうすれば、○○さんの仕組んだとおりに、踊り出します。
我々の『学び合い』は以下の通りです。
鐘が鳴る。
教師が入室
本日は、「本日の課題は、米の主な生産地のわかる日本地図、統計をもとにして、日本の農家がどのように生き残ろうとしているかを、クラス全員が分かる説明を考えるです。どうぞ」
以下、子どもの活動です。
え???とお思いかも知れませんね。実際にそれをやっています。
http://www.iamjun.com/の「学びの殿堂」をご覧になりましたか?
我々の学び合いは、課題を述べるのみです。
それで、人間関係が向上し、成績が上がります。
その仕組みは、「勉強しなさいを言わない授業」にあります。
> ただ、いくつか不安があります。
>
> ①実習校や担当指導教員の方針とあうかどうか。
まあ、無理でしょうね。
我々の考え方は、革命的ですから。
>
> ②実践したときに、生徒が関係のない話をしたり、遊びだすのではないか。
> 学び合いの形になれていない生徒だと思うので、始めに「関係のない話をしてはダメ」など、縛りを加えてしまうとなかなか席を立たなくなるのではと思います。
遊ぶのは何故でしょう。
おそらく、勉強がつまらないからです。
ところが、我々の『学び合い』では絶対に遊びません。
その理由は、「座りなさいを言わない授業」の石崎さんの実践にもあります。
>
> ③私自身、生の学び合いを体感したり、実践していないので授業になるかどうか。
> やってみないとわからないと思いますが。
一度は見た方がいいと思います。
それでも、やろうと思い、指導教諭の方もやっていいと、おっしゃったら相談に乗りますよ。』
私は夢追人で、発想も大胆だと思っています。が、やはり時代の先を切り開くのは若い人の大胆な行動なのかも知れません。
それにしても大胆だ・・・。同時に、凄いな~