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2007-06-24

[]手の内を晒す 16:25 手の内を晒す - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 手の内を晒す - 西川純のメモ 手の内を晒す - 西川純のメモ のブックマークコメント

 全ての同志に対して提案します。その中には小学校低学年の同志も含まれます。よろしければ、このブログ、そして同志のブログを教え子、保護者さんに公開してください。ご存じの通り、我々は手の内を晒すことは良いことだと考えています。

 もちろん、小学校低学年の子どもが全てが分かるとは、私も思いません。でも、何かを感じることが出来る子どもがいることは確信しています。さらに、その子が「この意味は何?」と保護者さんに聞けば、いや、その前に「ねえ、これ見せて」と言えば、保護者さんが見る必然性が生まれます。全ての人に直ぐに理解されるとは思いません。しかし、理解していただける方もおられると思います。そして、皆さんがやられていることをやっているのは、皆さんだけではなく、色々な先生が試みられ成果を上げていることが分かるはずです。この意味は大きい!そう思いません?

 我々の基本は「信じる」ことです。保護者さんの同志を増やしましょう!

[]お願い 15:57 お願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お願い - 西川純のメモ お願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

本屋に並ぶ教育書の九割以上はノウハウ本です。それらには一定の意味があると思います。私の新任時代を思い起こせば、何が何だか分からないうちにドタドタとしていました。授業案の蓄積なんてありません。とにかく明日のことだけで一杯です。高邁な教育論なんて、くそ食らえ、とにかく使えるプリントでした。幸い、私の時代までは先輩教師という万能の教材がいました。しかし、私が高校から大学に異動したあたりから、無計画な採用計画のために、職場の年齢バランスが崩れてしまいました。そのため、だれも救ってくれない職場が生まれました。

現在本屋に並ぶ本の殆どは、そのような若手教師を救う救済策だったように思います。しかし、それは子どもの救済策だったでしょうか?そうではなかったように思います。それが証拠に、それらの本のユーザーの殆どは、その方面に関して経験のない先生が多いのではないでしょうか?教師としての経験を積むに従って、タネ本・ノウハウ本に頼らずしも授業が出来ようになります。授業前に5分程度教科書を読むだけで、おおよその授業の流れを頭の中で組み立てられるようになります。詳しい板書計画も不必要になります。

残念ながら、そのレベル以上の先生方に応えられる本がノウハウ本に比べて圧倒的に少ないのが現状ではないでしょうか?同時に、そのレベル以上の先生方が「教える立場」からのみならず、「学ぶ立場」になれるサークルが少ないのも現状ではないでしょうか?その結果として、採用後5年も経てば、「そこそこの授業ですます教師」が生まれます。しかし、一方、その後ももがき続ける教師もいます。おそらく、これを読んでいる方は後者なのでしょう。しかし、その後者の方も、「死にかけている若手」と「そこそこの授業ですます教師」に悩まれているのでしょう。しかし、「死にかけている若手」も「そこそこの授業ですます教師」は被害者でも加害者でもなく、関係の中で不本意な役を演じているにすぎません。「そこそこの授業ですます教師」の中には、「死にかけている若手」と同じ状況にいます。現在、指導力不足を理由に退職に追い込まれる教師は、若い先生ではなく、中堅の先生なんです。

このブログを読まれている方も、ある役を与えられています。現在の役を変えるためには関係を変えねばなりません。そのためには、『タネ本・ノウハウ本に頼らずしも授業が出来、授業前に5分程度教科書を読むだけで、おおよその授業の流れを頭の中で組み立てられる先生』に応えられる関係を作らねばなりません。そして、その関係の中に、自然と若手を組み込めるようにしたい。もちろん、多くのサークルがそれを目指していたはずです。しかし、その媒体ノウハウでは、一定以上には進みません。しかし、毒にも薬にもならない理想でもだめです。いかなるレベルの問題においても、明確で具体的な指針を与えられる「考え」であるべきです。

我々はそれを持っていると、私は確信しております。が、私は「徳」と「知恵」が無い。同志各位のお力にすがるのみです。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20050812

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20050814