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2007-07-05

[]どう答えればいいの? 17:15 どう答えればいいの? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - どう答えればいいの? - 西川純のメモ どう答えればいいの? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学生さん達が面接の練習をしていました。面接に関する虎の巻を読んで、問題を出し合っています。横で聞いていると、「能力別学級編成についてどのように思いますか。」という予想試問が書いてあります。学生さん達は、どのように答えればいいか悩みます。我々の考え方から言えば、能力別学級編成はナンセンスです。そこで私は、「お上に対する面接なんだから、反対しちゃ駄目だよ」と言いました。その本には良い例として、「主要教科だけについてだけでも、能力別に学級編成する方が、生徒にとってプラスになるのではないかと思います。・・・」とあります。悪い例として、「能力別編成については絶対反対です。それは差別意識に繋がるからです。・・」とあります。さもありなんと思います。

 その裏の頁には、学力の遅れが顕著な学習者に対しての指導を聞く問題がありました。その悪い例に、「”おちこぼれ”を相手にしたら、授業は出来ません。そのような児童(生徒)だけを集めたクラスを作ったらどうでしょうか?・・」とあります。わたしは「へ!?」と思いました。だって、表現は違っても、こりゃ能力別学級編成のことです。

 きっと頭の凄くいい人は、これを別の頭の凄くいい人に無矛盾に説明できるのでしょう。でも、教師は、ごく普通子ども、ごく普通の親に説明しなければなりません。その説明する能力を教員採用試験面接試験していると思います。しかし、私には、上記を子どもや親に無矛盾に説明できません。だれか出来るのかな~・・・