■ [大事なこと]親である教師
親である教師は多いです。学校に関して、親として悩む方も少なくありません。ある方からメールをいただきました。その方のお子様が登校拒否気味になったそうです。そのことを自責するメールをいただきました。その方への返信です。同様な悩みをお持ちの方も少なくないと思います。その方へ届け!とここに公開します。(もちろん個人特定できない形で)
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お察しします。
まず、教師としての○○さんへのアドバイス
子どもたちに正直に状況を話すと良いですよ。
そうすれば、混乱が少ない。
心穏やかざれば、隠してもそれは出るものです。
その理由が分からなければ、子どもは混乱するかもしれません。
理由が分かれば、労ってくれますよ。
それに、子どもたちに相談すればいい。
おそらく、子どもたちは、子どもの立場からのアドバイスをくれるはずです。
そして、それは素晴らしい道徳の教材となります。
次に親としての○○さんへのアドバイス
学校に行きたくないという理由は、学校にあるのが当然の論理です。
親に問題があったら、帰宅拒否になり、親の代わりに友達に頼るはずです。
少なくとも私が勤務した、家庭に問題のあった子ばかりの定時制高校の子どもたちはそうでした。
登校拒否を解決するのは、教師や親の「学校に行こうよ」ではありません。
クラスの子の「いっしょにいこうよ」の一言です。
『学び合い』によって長期の登校拒否が解決した事例なら、山ほどあります。
劇的なものはありません。
「いっしょにいこうよ」の一言だけで解決しています。
ある先生のメールを最後に付けます(個人特定できないように多少、加工しています)。
お読み下さい。
『さて、我がクラスの話をちょっと聞いてください。相変わらず、落ち着かずにぎやかなクラスなのですが・・・。去年から不登校児童が1名いました。支援員の先生にお世話になりながら、週に2日程度は、他教室で学習していました。教室での生活は、半年で、数日でした。ある日、ひょんなことから、友達の誘いにのって、遊びの輪へ。その次の時間から教室にしっかりすわっていました。私も何も言わずに教室に受け入れたら、一人の子が気づいて「あれ、Aちゃん、いたの?」。たった、その一言で、もう教室の仲間入りです。翌日からの授業も、学び合いのおかげで、半年間のギャップは、友達が埋めてくれました。一斉授業であったなら、きっと私がつきっきりにならざるを得なかったでしょう。私のところへたすけを求めるのは、学習用具がそろっていない時だけ。きっと、クラスを見ても、どの子が不登校だったのかわからない状態だったと思います。冬休みが明けた今も、元気に登校しています。この子を救ってくれたのは、何より「学び合い」で「友達」だったということを強く感じました。』
私も親です。
正直、登校拒否になる可能性を恐れています。
それ故、わがこととして、上越の地に『学び合い』が根付くことを願っています。
根付くならば、危険性は限りなく0になります。
とにかく、ご自身、奥様が自責する必要はありません!
そのこと奥様にお伝え下さい。
最後に夫としての○○さんへ
子どもも辛いが、奥様も辛い、互いに守らねば!
教師として、夫として、親としての経験は、私以上なのかもしれません。
傍目八目と思い、メールします。
トンチンカンならご寛恕を。
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親として、夫として、教師として
我々が出来ることの最善を尽くしましょう!