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2007-11-13

[]どん欲 22:01 どん欲 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - どん欲 - 西川純のメモ どん欲 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』が成立して、すばらしい姿になったのに、いつの間にか停滞していることがあります。あっと気づいたら、好きなもの同士の固定的集団になっている。何故か?

 いろいろな理由があります。その一つに、前と同じレベルの要求をしている場合です。『学び合い』によって勉強の仕方が効率よくなります。簡単に言えば、要領良くなります。そうなると、いままで難しかった課題が簡単になります。人は怠惰な生物です。それほど努力しなくても解決できるような課題だと、努力しなくなります。そして、安直な集団を形成します。

 『学び合い』の教師はどん欲であらねばなりません。つねに「もっと、もっと」と思わねばなりません。子どもの様子を見て、「この子たちだったら、こんなことを実現できるのではないか?」と夢を見なければなりません。子どもより、もっと先を見なければなりません。走り続けなければ集団は腐ります。ただ、一人で走るように尻をたたいてはいけません。みんなでワッショイ、ワッショイと明るく走り続けるよう尻をたたきましょう。一人が疲れて動けなくなったら、みんなが、その子を背負って走る集団にしましょう。そのためには明るく、どん欲にならねばなりません。

 子ども集団は凄い力があります。だって、教師の30倍の人間の力があるのですから。

[]ルール追加 17:37 ルール追加 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ルール追加 - 西川純のメモ ルール追加 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我がゼミは「自己判断・自己責任」を原則としております。自己判断を最大限許容しております。しかし、「自己判断・他者責任」となることが立て続けに起こりました。そこで以下のルールをHPに加筆しました。

『現場学校への最初の交渉

 個人の資格で入るのではなく、「西川研究室」という看板を背負って現場にいく場合は、学校現場に研究ではいるとき、その最初は、西川に了解を取ってください。相手方の校長に、私が連絡をしてお願いします。西川研究室内部のことは、私が飲み込めば問題ありません。しかし、現場学校で失敗すれば、後輩に迷惑がかかります。

 物品の購入

 物品を研究費で購入する場合は、西川に了解を取って、西川が手続きをします。領収書を持って、西川に事後報告をするのはやめてくださいね。勝手に購入した人の私費で処理することになります。』

 私の問題にしたいのは、上記のことが起こるのは、ゼミメンバー同士のコミュニケーション不足です。十分にコミュニケーションが行われたならば、上記のような馬鹿馬鹿しいことはおこるはずありません。今回に限り、このようなことが起こったという罰金を自分に科しました。しかし、今後は「自己判断・自己責任」を求めます。正しい判断をするには、他者とのコミュニケーションを行うことは、どんな人にも大事なことです。

 合併、増資に関しては株主の同意が必要です。あはははは

[]大株主 15:32 大株主 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大株主 - 西川純のメモ 大株主 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近の西川研究室における私の位置は会社における「社長」というより「過半数の株を持っている大株主」のような位置にあるようです。とにかく、そう感じます。社長より「過半数の株を持っている大株主」のほうが圧倒的に権力を持っています。が、日常の経営方針に関しては、社長以下の経営陣にお任せです。株主としては、株価が上がり、多くの配当がなされれば文句を言いません。

 しかし、本日、修士2年生の方に関して、「ひさしぶり」に指導をしました。なんか社長になった気分です。でも、もしかしたら株主総会での発言なのかな・・・

[]感染方法 15:32 感染方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 感染方法 - 西川純のメモ 感染方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不謹慎な例を言わせてください。

 多くの指導法、教育論が本を読んだり、講演会を聞いたりするレベルで出来るようです。まあ、本のページをコピーすれば使える指導法はあります。まるで空気感染みたいなもんです。『学び合い』も、そのレベルで感染できる方がいます。でも、その方は感染する前から保菌者なんです。多くの方は、そのレベルでは感染できません。実際にライブを見たり、我々と議論したりすると感染できます。また、スカイプやメールのやりとりでも感染できます。が、いずれにせよ「肉体接触」が必要です。まるでエイズのようです。しかし、エイズのように不治の病になるのが強みとも言えます。

 現場で、職場の仲間に『学び合い』を広めるにはどうしたらいいかを悩んでいる方は多いと思います。一番いいのは、お互いの授業を見せあいっこすることです。しかし、忙しい状態でなかなか大変です。そこでお勧めなのは、「いっしょにいるだけの異学年」です。方法は簡単です。一方の学年には「教科書○ページ~○ページを全員が出来るようにしなさい」と言い、他方の学年には「教科書○ページ~○ページを全員が出来るようにしなさい」と言いい、最後に、「みんなとはみんなですよ」と言うだけのことです。課題をあわす必要はありません。ただ、いっしょにいるだけのことです。だから、なんも準備はいりません。

 明日、地元の学校で初挑戦です。楽しみです。ワクワク