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2007-11-29

[]嬉しいこと 21:46 嬉しいこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 嬉しいこと - 西川純のメモ 嬉しいこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、ライブ公開(参観)をお願いしている、ある同志より以下のメールをいただきました。救われました。

 『西川先生、こんばんは。○○です。毎日、日に何回もパソコンで先生のページを見て、勉強させてもらったりパワーをもらったりしています。が、今日は『疲れている』・・・とのこと。私には何もできませんが、心の恩師のこと心配しています。

 今日は参観とは別件です。先日わが子の個人面談に先生の本を2冊持参し、わがクラスの成果とともに紹介、お貸ししてきました。今日、息子が「ママがいってた勉強、今日からやってるよ」とのこと。仲間がひとり増えた!しかも、1番願っていた息子の担任の先生!『学び合い』初心者として一緒に学んでいけたら嬉しいな~と考えています。嬉しいので報告させていただきました。 』

[]疲れる 08:18 疲れる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 疲れる - 西川純のメモ 疲れる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校教師だったとき、お仕えした教頭先生から「純ちゃん、あんたは会議で何も発言する必要はないよ。大丈夫、あなたが思っていることは誰かが言うから。だまってな」と言われました。事実そうでした。だから、私は会議ではニコニコしていればよかったです。しかし、大学にはいると状況が変わりました。明らかに私たち(当時は理科教育というグループ)の学生さん、そして私たち自身を攻撃する発言が会議でありました。私は教頭先生の言ったことを思いだして、ぐっと我慢しました。ところが、それに対する「その場」での発言はないんです。当時の組織においても心情的シンパの方がおられます。その方は、会議の後になって「僕はあの発言は酷いと思うよ」と言う方はいます。しかし、その方は火の粉のかからない位置で発言するだけです。

 7年間、私は会議で発言しませんでした。しかし、学びました。静かに我慢していれば、やがて攻撃は収まります。が、攻撃する人は必ず、同じように、いや、もっと激しく攻撃します。何故なら、何をやってもその人は傷つかないのですから。7年目のあるときから、売られた喧嘩はちゃんと買い、そして、相手をひねり潰す覚悟で攻撃しました。だって、そうしないと私が守るべき学生さんが辛い立場に陥るからです。その結果、相手は安易に攻撃しなくなってきました。

 私は戦いが大嫌いです。やり始めれば、アドレナリンが充満して高揚感すら感じます。しかし、それが収まると自己嫌悪します。そして、体のそこここに危険信号が表れます。前年度は不整脈が出ました。私が高校教師だったときの状態が一番いい。でも、それが成り立つには、攻撃を受けたとき、火の粉のかかる位置で、その時、発言してくれる人が沢山いる場合です。そうすれば、一人一人の反撃は極端でなくても良くなります。かわりばんこに発言している内に、妥当な落としどころに落ちます。

 最近、ある同志より『西川先生、ちょっと焦りが感じられます。学び合いへの取り組みがやや滞っている今の私が言うのも、相当おこがましいのですが、学び合いの正しさは多くの方がお認めになっている訳ですし、実践も着々と進んでいます。西川先生、焦る気持ちは分からなくはないのですが、急がば回れです。』というメールを頂きました。正直、「え?」と思いました。同時に、なるほど、と思い感謝しました。しばらく自己分析した後に送った返信は、「ありがとう、同志。理解しました。ただ、私が焦っていると言うより、疲れているんです。『学び合い』を背負うことに疲れているんです。」です。