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2008-01-25

[]広がる 15:27 広がる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 広がる - 西川純のメモ 広がる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 かって、かの高名なS先生と私が比較されて、実践校の有無がポイントだと言われました。もちろんS先生と私はレベルは違いますが、その言葉は印象的でした。それから2年弱たちました。

 本日、福島の同志がライブ参観に来ました。ご自身は『学び合い』の実践を積み上げている方々です。しかし、異学年の『学び合い』はまだなので上越のライブを参観に来られました。参観後、授業公開をお願いしましたが、即、OKでした。

 これでライブOKの学校・学級は、福島・群馬・埼玉・神奈川・新潟・長野・愛知・岐阜・大分・長崎・鹿児島に広がっています。そして、それに来年からOKと回答を頂いているのは、東京・島根・岡山です。北海道・北東北・近畿・四国が弱いですが、その他に関しては、無理すれば日帰り距離です。さらに、まだ頼んでいませんがOKを頂けそうなところが、上記以外に5つあります。

 でも、まだまだ48都道府県制覇とはいきません。また、小学校に比べて中学校・高校が弱いのが課題です。でも、一方、優位点もあります。『学び合い』はホモ・サピエンスの特性に根ざしているので、学校段階の差がありません。従って、高校の先生が小学校の実践を見ても、見えるものは同じです。そして、『学び合い』はイベントではありません。毎日、毎日、普通に実践していることです。何月何日にしか見れないと言うことではありません。いつでもOKなんです(もちろん、その学校の行事の時は駄目ですが)。

 百の言葉より、子どもの姿の方が雄弁です。ライブを見れば、私の書いていることが事実であり、いや、実際は私が書いている以上であること、そして、ごくごく自然であることが分かります。これが強みです。

[]思考法 08:04 思考法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 思考法 - 西川純のメモ 思考法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学に移動中にふと思いつきました。多くの先生方と私の思考方法が違うと思います。

 多くの先生方は、「簡単なことは自分には絶対に教えられる。しかし、難しいことは、どんなことをやっても教えられない。」と考えています。ところが私は、「簡単なことでも自分は教えられないことがある。しかし、みんなが関わり合えば、どんな難しいことも教えられる。」と考えています。

 そのため、自分の説明が分からないと、何とか説明しようと努力するのが多くの先生です。ところが、どうやっても分からないと、この子には無理だ、と諦めてしまいます。ところが、私の場合は、自分が説明して分からないと、こりゃ私には無理だと深追いしません。しかし、他の人に説明してもらいます。そして、絶対に分かるまで諦めません。少なくとも最終的には分かってくれると信じています。

 『学び合い』ではとてつもない要求を学習者に求めます。私の場合はゼミ生に「日本の教育を変えろ、少なくとも、数年の内に○○市を変えろ」と要求します。多くの同志だったら、「一人の例外なく80点以上取れ、いや90点以上取れ」と要求します。少なくとも私の場合は、上記はレトリック(修辞)で言っているのではありません。本気で実現可能だと思いこんでおり、本気で要求しています。そして、それをゼミ生の方は十分に理解しています。私が本気で信じられるのは私の思考法だからです。「どうやればいいかなんて私に分からない。でも、みんなでやれば出来る」という思考法です。