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2008-01-26

[]私という生物 22:19 私という生物 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私という生物 - 西川純のメモ 私という生物 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 以前のメモに書いたことを再度書かせていただきます。私という生物は、『学び合い』の能力が劣っている生物です。本来、ホモ・サピエンスの殆どが持っている能力を欠いている生物なんです。そのため、私は小中学校で友達を一人ももてずにいましたし、高校でも一人だけです。かなり悩みましたが、この年になるとあきらめています。まあ、飲み助は杜氏になれません。『学び合い』を研究するには、かえって良い特質だと思っています。ということで、周りの人の気に触るようなこと連発します。すみません。多くの同志から、もう少しソフト路線にすべきだという忠告をいただきます。でも、そのままです。というのは三つ理由があります。

第一には、私は焦っています。この1日、この1時間でも苦しんでいる子ども・教師がいます。知的能力が劣っているとラベルをつけられている子どもの中には、『学び合い』をすれば高い成績を達成する子がいることを知っています(ちなみに、私は小学校3年生まで知恵遅れだと思われていました)。一見、仲良しのように見えるべったりの友達も、その心の中では不安で不安でしょうがないということを知っています。そして、多動症の子どもが教師に怒られまくって、萎縮し、やがて、大声で怒鳴り返すという戦略を身につけてしまうことを知っています。そして、その戦略を得てしまうと、「不良」というラベルが貼られます。私が高校で教えた子どもは、そういう子どもたちです。そして、一見問題の無いように見える、成績中位・上位の子どもも学校で悩んでいることは、『学び合い』をすれば見えてしまいます。そして、それを一人で抱えて苦しんでいる教師がいます。それを抱え続ければ、体をやみます。ある意味で自己陶酔できるのですが、確実に、体は病みます。高校教師だったときの私がそうでした。しかし、多くの教師は、折り合いをつけることになります。しかし、その過程で、教師になったときの志も「おりあい」をつけてしまいます。しょうがありません、そうしないと体を病んでしまいます。しかし、それでも心と体が緩慢に病んでしまいます。だって、目の前には解決できない問題があるのですから。

第二は、『学び合い』を伝えようとしても、なかなか難しいのです。ソフト路線で説明すれば、十中八九は、いままでの学び合いの授業だと誤解されます。例えば、「教師は子どもが教えられるような細かいことを教えるな」とか「教師は最善の教え手ではない」と多くの先生の神経を逆なでする表現をします。多くの同志から注意されます。しかし、そういう表現でも使わない限り、いままでのグループ学習に毛が二三本生えたレベルで解釈されます。実は、相当過激な表現を使っているにも関わらず、そのような誤解はあります。

第三は、私の能力です。仮に、第一、第二の問題がなかったとしても、私は過激にやると思います。私は対人関係能力が欠けています。とほほ。

ということで、少なくとも私は、過激に表現し、多くの同志が政治をやっていただければと思っています。よろしくお願いします。

[]充実の一日 22:19 充実の一日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 充実の一日 - 西川純のメモ 充実の一日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は新潟市の『学び合い』の研究グループの会に行きました。朝、上越から新潟への電車に乗りました。移動時間は2時間強です。いつものように、コンピューターで映画を見ながら異動しはじめました。その時です。見知らぬ方が、「西川先生ですか?」と声をかけてきました。「え!?はい」と応えると、以前、メールのやりとりをしたことのある太平洋側の県の先生でした。HPで私の写真を公開しているので、分かったそうです。天の采配は面白いものです。それから車中で1時間半、みっちりと議論をしました。

 新潟市の会には、多くの、そして異質な同志が集まっていました。私の全く知らないケースも教えてもらいましたし、違った切り口の議論もあり、勉強になりました。その後、懇親会も楽しく議論が出来ました。新潟市に『学び合い』の確かなコアが出来たことを実感できました。

 懇親会を1時間で失礼し、直ちに電車に乗り、タクシーで自宅に到着。直ちに、家族で食事をして、息子と風呂に入り、息子の添い寝をして、今、このブログを書いています。

 あ~、楽しい一日だった!関係の方々に感謝です。