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2008-02-15

[]ライブ報告 17:18 ライブ報告 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブ報告 - 西川純のメモ ライブ報告 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この前、S小学校にライブに来られた学生さんからメールが来ました。可視化します。

『12日は本当に勉強になりました。学び合いでイキイキした子供たちを見ることが出来て、勉強になったと共に嬉しい気持ちになりました。ボランティアで中高と行っているのですが子供の目の輝きが薄れていて、残念に思う事がよくあるので。このまますくすくと成長してほしいです。本当にありがとうございました。』

 私の返信は

『広めてくださいね。広めることによって高まるのは子どもも我々も一緒です。期待しています。』

[]ウルウル 17:18 ウルウル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ウルウル - 西川純のメモ ウルウル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は21年間、大学で教えています。ゼミ生として指導した学生は約百人です。その中には、手のかかった学生も当然います。そのビックファイブに入る学生が、現在、教員をやっています。その学生は本当に手がかかりました。そして、当時は『学び合い』ではありません。いつの間にか、高校教師の時代に戻ってしまいました。墜落寸前(いや、墜落しました)が現在は教員です。昨年の後半に、しばらくぶりにメールが来ました。本当に十年以上ぶりです。メールの内容は現場の実践の中で『学び合い』に出会い、それを学びたいという内容です。メールのやりとりをしながらサポートしています。

 本日、久しぶりのメールがありました。内容は「2年間の休職制度で上越教育大学で学びたい」ということです。2年間、求職するとなれば遺失利益は一千万円を超えます。その一千万円を捨てて、さらに、入学金・授業料・上越での生活費を払ってでも『学び合い』を学びたいということです。そのOBの学生時代を思い起こし、現在の志の高さに驚き、思わず嬉しくて泣いてしまいました。教師冥利です。が、即刻、やめるように返信しました。家族のある身です。その一千数百万円は奥様、お子さんのために使うべきと私は考えます。それ故に、やめるように返信しました。

 が、とにもかくにも嬉しかった。現場で多くの方に出会ったのでしょう。私にはできなかったことを現場では出来た。その県の教師集団に深く敬意を表しました。

[]大阪・兵庫 14:48 大阪・兵庫 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪・兵庫 - 西川純のメモ 大阪・兵庫 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、大阪に出張中です。私の関係してる兵庫教育大学連合の博士関係の仕事での出張です。これから3泊4日の出張です。本日は、同志と飲めます。わ~い!

[]事務の人 14:47 事務の人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 事務の人 - 西川純のメモ 事務の人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もう時効だと思うので、以下のエピソードを書きます。現在の大学関係のエピソードは時効ではないので、ひ、み、つ。

 私が高校教師だったとき、高校へは河川敷(正確には河原といったほうが良いかも知れませんが)を自転車で通勤していました。ある時、事務の人が「西川先生、通勤経路を確認したいのですが、先生は河川敷ではなく、この道路を通って通勤しているのですよね」と聞かれました。私は「いえ、河川敷を通って通勤しています」と言いました。事務の方は「河川敷を通っているとなると、通勤距離が短いので通勤手当は出ません。ところが、この道路を通っているとなると、通勤手当が出ますが・・・・。先生、この河川敷は危険ではないですか?」と言いました。私は、しばらく何のことかわかりませでしたが、ニコニコを見つめている事務の方の目を見ているうちに、はっと察し「あ、そうです。この河川敷はとても危険です」と答えました。事務の人は「分かりました」と言って会話は終わりました。

 また、こんなことがありました。私の前の理科の先生は、口とチョークで授業をするタイプの先生だったようです。その結果、定時制の理科準備室には私が生まれる前の実験器具がほこりをかぶっているものばかりでした。幸い、全日制の先生方が理解があったので苦労は少なかったですが、それでも買いたい実験器具はあります。しかし、理科の予算は数万程度です。とてもとても、器具を買える予算はありません。そんなことを事務室で全日制担当の事務の方とだべっていたら、「先生、年末にそんなこと言って、もしかしたら買えるかも」と言われました。しばらくたって、年末になって「ダメもとで言うけど、これと、これと、これと・・・がほしいんだけど」と言いました。数週間後に事務室にそれが置いてありました。

 定時制高校から帰宅するのは、たいてい夜の11時ぐらいです。9時頃になると、定時制担当の事務の方から「西川先生、帰りに事務室によってきてね」と言われます。帰り際に事務室によっていくと、タッパーの中に今日の給食の残りがきれいに並べられて詰まっています。これは揚げ物が出たときに多いです。私はそれをつまみに下宿で酒を飲んでいました。そんなことを知っている教頭は「あなたは給食費を倍払いなさい」とからかわれたことがあります。定時制には私より若い独身の男の先生は3人いましたが、タッパーが用意されているのは私一人です(エッヘン!)。

 そんなこんなで、高校に勤めて半年もたたないうちに、事務(給食・用務・警備の方々も)の方と仲良くなるのはとても有利だということを知りました。『学び合い』のテーゼとも重なりますが、異質であれば異質であるほど、利害はぶつからず、補完関係になります。逆に言えば、敵に回すと、大変です。校長は数年で替わりますが、事務の方は居着きの方が多いです。また、事務の方々のコミュニティーは狭いので、悪い噂は広がります。

<やること>

 私がやっていたことは、上記をねらったわけではありません。自然とやっていたことです。定時制の先生方は4時頃からこられますが、私は教材研究が追いつかなかったので10時頃には学校にいました。がらんとした職員室で仕事をしていると人寂しいので、時々、事務室に行ってだべっていました。当時はクーラーがあったのは校長室と事務室だけだったので、夏休み近辺は事務室で教材研究をしていました。そこでお茶を飲んで、お菓子を食べていたので、自分が旅行に行ったときは、事務室と給食室にはお菓子を置いていました。つまり雑談を多くし、挨拶をちゃんとして、節目節目に感謝を形にする、というとてつもなく当たり前のことです。

 楽しくて、楽で、有利です。あ、『学び合い』と同じだ。