■ [大事なこと]ネットワーク
とんたんさんのブログ(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/tontan2/20080405)を読んでメモりたくなりました。
多くの人は、学び合う能力は教育によって成長すると考えます。ところが実際はそうではありません。我々教師が出来るのは、子どもたちの中、いや、我々ホモサピエンスの中にある学び合う能力を表出させるだけのことです。しかし、逆に言えば、表出させないことも出来ます。つまりじゃまをする能力があります。そして、圧倒的大多数の教師はじゃまをしています。『学び合い』のクラスで長年育ったとしても、次のクラスで学び合うことをじゃまをする教師の管下に入れば、あっというまに学び合わなくなります。
学校も同じです。校長は教師の中にある学び合う能力を表出させることも、じゃまをすることもできます。そして、残念ながら、管下の子どもも教師も、積極的にじゃまをされれば学び合えなくなります。それは逆らうことは出来ません。一人一人になった人間は弱いものです。管理職に反して、いや、秘して、あることをやり続けられる人は、それほど多くありません(皆無ではありませんが)。
では、どうしたらいいか?じゃまする管理職の管下ではないネットワークを組むことです。担任教師が管理できるのはクラスです。校長が管理できるのは学校です。その枠の中でとどまっていると、管理から離れられません。ところが、学校やクラスを超えたネットワークを組めば、そこで学び合うことが出来ます。
インターネットの発達は上記のネットワークを驚異的に簡単に高度にできるようになりました。私は、ネットワークを持てずに苦しんでいる教師の同志を知っています。そして、同様に苦しんでいる子どもや保護者を知っています。私は、そのような多様な人のネットワークを組みたいと願います。生物進化の歴史は、等質な集団は死滅することを証明しています。『学び合い』も同じです。同じ方向性を持っている限り、集団は多様で多数であるほど安定して高い成果を上げられます。(同じ方向性を持っていないと闘争が起こります)