■ [う~ん]魔法の言葉

『巷に雨のふるごとく
われの心に涙ふる
かくも心に滲み入る
この悲しみは何ならん?
やるせなき心のためには
おお、雨の歌よ!
やさしい雨のひびきは
地上にも屋上にも!
消えも入りなん心のうちに
故もなく雨は涙す。
何事ぞ! 裏切りもなきにあらずや?
この喪その故を知らず。
故知れぬかなしみぞ
げにこよなくも堪えがたし
恋もなく恨みもなきに
わが心かくもかなし!』
特に、最後の「故知れぬかなしみぞ・・・」の部分が当時の気分に凄くフィットしていました。実際は「故」は十分に分かっていたのです。恋いもあったし、恨みもあった。何よりも大学入試前で、自身の将来に不安があった。しかし、それを考えると落ち込むので、無意識(意識的にも)に考まいとしてる状態だと思います。その考えまいとしているところが、ふと弱くなり、でも考えることが恐ろしい状態のように思います。
私が高校生の時に予想していた大学教師の生活は、もっとシンプルなものだったように感じます。渡辺昇一さんの「知的生活の方法」、ハマトンの「知的生活」が一つのモデルです。しかし、両方の本には書かれていませんでしたが、実際の大学教師の生活はもの凄く多くの人間との関わりによって成り立っています。少なくとも、今の職場はそうです。
以前のメモ(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20020311)に書いたとおり、私には魔法の言葉があります。「家族仲良く健康で」です。それを唱えながら、心を穏やかにしています。