■ [大事なこと]司
職業柄、本当に色々な職階の教員とおつきあいします。県から市町村レベルの教育長・教育次長から、現場の校長・教頭・教諭の方々です。いずれも組織の歯車の一部で、そんな凄いことは出来ないと嘆きます。教諭の先生方から見れば雲上人の方もです。しかし、それは当たり前のことです。各職階には与えられた権限があり、その限限には組織の縛りがあります。だから自由ではありません。出来ることは限られています。しかし、出来ることは限られていますが、出来ることもあります。そして、その出来ることは、一般の教諭の方にとっては夢のような権限なのです。
それなりの権限を与えられた職階をしめる方には、その職階の権限の限界に目を向けて、組織の歯車の一つとして前任者と同じことを粛々とされている方がいます。それは、非難されることではなく、当然であります。しかし、その職階の権限の可能性に目を向けて、組織の歯車を「少しでも動かそう」という方もおられます。
佐賀では、後者の方をいっぱいお会いすることが出来ました。行く場所、行く場所で同志に囲まれると、あたかも『学び合い』が日本の主流のように感じてします。その感じを事実にせねば、と志しました。