■ [大事なこと]教師の仕事
我々が受ける質問の典型に、教師が教えないなら教師ではないというものがあります(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20060518)。我々は教えないというわけではありません。ただ下らんことは教える必要はないと考えています。教師の仕事は人の道を教えることだと思います。が、なかなか分かってもらえません。その質問を受けるために、「あ~・・・」と思いながら毎度考えることがあります。
平時の名君は乱世の暗君であり、乱世の名君は平時の暗君である、ということです。良い職人とはどんな人でしょう。平時にあっては、決まり切った毎日を、誠実にこなすということです。師匠から、これをやり、あれおやり、そして、これをやり、という一つ一つの段階を手を抜かず、愚直にやり続けることによって、安定して質の高い製品を出すことが出来ます。そこが職人の職人たる所以です。だから、良い職人の特徴として「頑固」というものがあります。
しかし、その師匠から聞いた一つ一つのプロセスには意味があります。そして、それは不磨の大典ではありません。多くの先人が吟味して作られたプロセスなのです。平時においては今やっていることを頑固に誠実にやればいいのです。しかし、変革の時においては吟味をしなければなりません。その吟味を出来るか出来ないかのポイントは、プロセスに誠実であるか、結果に誠実にあるかです。
今の世の中、過去の方法のままでは問題が解決できません。が、それに目を背けて、今までやっていたことを誠実に頑固にやることを善とする職人、怠惰ではあるが、善意からはっするだけに否定するのが辛いです。
■ [大事なこと]異学年発進
本日、学校として異学年の『学び合い』を始められた学校に参観に行きました。異学年の『学び合い』は、良いな~、と毎度思います。特に本日思ったのは、教師の『学び合い』です。同じ子どもを指導する場を共有する二人の教師が、ごく普通に授業のことを、その場で語り合っている姿は、いいな~っと思います。語り合わなくても、見合う、いや、その場を共有するというだけで、どれほどのものが互いに学べるかを、本日、私は学べました。同志各位が『学び合い』で見ることが出来る子ども同士の関係を、本日、教師同士の関係の中で見いだせました。
合同クラスの『学び合い』には無限の可能性がある、と感じました。いいな~