■ [大事なこと]学級目標
あるところで講演をした際、そこの教育長先生から聞いたことです。教頭を対象とした研修会によばれた教育長先生は、参加者に「自分の学校の教育目標を言って下さい」と求めました。その結果、それを言えた教頭は、たった一人だということでした。これはクラスの前に張ってある学級目標をクラスの子どもに聞けば、同じような結果になるでしょう。
理由は、目標として機能していないからです。目標は、ありとあらゆる場面に適用できなければなりません。ところが、多くの先生方は学力向上と心の成長を分けて考えています。そして、学級目標は心に着目するものが圧倒的大多数です。ところが、学校教育の殆どは教科学習なのですから、そこでの指導は学級目標とは別なことを求めているのです。これでは目標になっていません。
一方、『学び合い』では学力向上と心の成長を分けて考えません。常に、一貫しています。ちなみに、西川研究室の目標は「自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、自らを高め、教育を改善しよう」です。私はこの目標を頑固に語ります。