■ [ゼミ]中間発表
本日、ゼミ生が所属するコースの中間発表会で発表しました。それを聞きながら、満足しています。実にレベルが高い。誇らしく思います。私が、その彼らに求めることは二つです。
第一は、この文化を次に繋げること。それが続いたから西川研究室のレベルが常に高いのです。第二は、自分たちの研究で日本を変える、という気概です。それが出来る、という確信です。
■ [大事なこと]補足
求めるものは、関わることでも、点数を上げることでもなく、折り合いをつけて課題を解決すること。ただ、それがハッキリ分かるのは、くそ下らない点数。目的と手段、それを取り違えてはいけない。
私が業者テストの点数を上げよ、と言うと、業者テストの点数を上げるのは無意味だと言われる。そんなのは言われなくたって百も承知。私が、子ども達同士の関わりを書くと、私が仲良しを求めていると言われる。全ての子どもが、教師が与える一律の課題を全て仲良く達成するなんて無理なんて、人様から言われなくたって二百も合点です。でも、「全て」の子どもが、折り合いをつけて「折り合いをつけた自分」の課題を解決すること、それは出来ると信じています。少なくとも、それを信じている、と語り続ける意味を確信しています。
以下のメモの補足です。
■ [大事なこと]みんなを語る
ある同志が「みんな」を語ることに悩んでメールしました。そこで、改めて、丁寧にメモります。
全員80点以上ではなく、全員80点以上を「求める続ける」ことの意味を語る。しかし、それが達成したか、達成しないかは「全員80点以上であるか」によって評価し、「全員80点以上になるようにどのように頑張ったか」では評価しないことを語る。そして、何故そうするかを子どもにちゃんと語る。
もし、子どもから「そんなこと言っても全員は無理だよ」と特定の子どもを思い浮かべながら言われたならば、どうするか?
「じゃあ、先生が二、三人は80点じゃなくても良いよ、と言ったらどんなことが起こると思う。きっと、それじゃあ三、四人は駄目でもしょうがない、と思うクラスになるんじゃない。そして、あっという間にそれは七、八人はしょうがないと思うクラスになるんじゃない。もしかしたら、その七、八人の中に君も入るかもしれないよ。そんなクラスで1年間過ごしたい?どうする?」と全員に語れば良いだけです。
もし、全員80点を達成できないから、と暗くなったら、どうするか?
「学校で学んでいること、もし、それが駄目だったら生きられないと思う?そんなことはない。九九が分からなくなっても、足し算が出来なくたって、計算機があればいいよ。漢字が分からなくたって、今はワープロがある。先生は大人になってから一度も逆上がりをしたことがない。だから、出来なくたって暗くならなくてもいい。でも、出来た方が良いよね。そして、みんなで出来るようになれば、素敵だと思わない。君たちがこれから大人になるときに一番大事なことは、色々な人と折り合いをつけて、課題を解決することなんだよ。」と語ればいい。
もし、中学生以上で受験が気になる頃だったら。クラス全員がそれぞれの進路に進むには、それぞれが少しでも伸びることが大事であることを語って下さい。そして、互いに足を引っ張り合うクラスと、互いに助け合うクラスと、どちらが自分の進路を実現できる?」と語ればいい。
もし、「僕らは頑張っているんだよ。だから全員80点以上じゃなくても良いじゃないか?」と子どもが行ったらならば、どうするか?
「じゃあ、頑張ったらしょうがない、と先生が言い始めたらどうなると思う?きっと、頑張るふりをする人が出てくると思わない。もし、その人が頑張ったんだからしょうがないと言い始めたらどうする?」と語ればいい。
以上のようなことを語った後に、再度、「学校教育の目標は何か?」、「みんなはどれだけ凄い力があるか」、つまり『学び合い』の大事さを自分の語りで再度かたって下さい。
追伸 ただし、上記はあくまでもテクニックのレベルを含んでいます。上記を読んで、自分の頭で考えて下さいね。