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2008-11-09

[]大阪の会 15:46 大阪の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 大阪の会 - 西川純のメモ 大阪の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、大阪で『学び合い』の会が開かれました。詳細は、他の人のブログにアップされると思いますので、それは省略します。私は、別のことを書きます。

 不思議です。冷静に考えれば考えるほど、不思議です。

 きっかけは昨年の10月3日の関西の学生さんからの突然の電子メールです。「新潟大学で会があるから10月6日~8日に合っていただけないか」という内容です。ちなみに、その年の6~8日は連休です。三日前に連休中に合いたいという依頼をするというのが、いかにも学生さん的です。しかし、学ぶために来るというのであれば、教師として時間を作りたいと思いました。6日の午後3時に合ました。合って熱く、暑苦しく語りました。その三人とは「おすぎ」、「りっきー」、「こにー」です。三人ともネットワークのある人で、『学び合い』の考えと彼らの属しているコミュニティとの親和性は高かったので広がるのが早かった。また、実行力のある個人、集団だったので行動力は早かった。

 昨日の発表者の中で、『学び合い』にふれて1年を超えるのは「りっきー」ぐらいです。それとても1年と1ヶ月です。発表者6人のうち教師は4人、あと塾教師と水泳のインストラクターです。そして、教師4名のうち、2名はなんと今年の4月に採用されたばかりの方です。残りの2名の方も、若手と言うにはつらいですが、中堅といわれるには若い方々です。会場にはいろいろな大学の学生さんがいました。関西の多様な大学の学生さんが参加してくれました。層の厚い若いネットワークが続くことを感じ頼もしく思いました。もっと遠くから来た学生さんがいたかも知れませんが、私に声をかけた学生さんの中には静岡から来られた一団がいました。遊びに使えば相当遊べるお金を、『学び合い』を学ぶために費やしたこと、そして、そのような学生さんが一人ではなく集団出来てくれたこと、大学教師の端くれとして喜びに堪えません。

 伸びる集団は若い人が元気です。その意味で、伸びることを確信しました。こられた学生さんの中には、「来年、○○県で教師になります」と言われる方も多かった。手を握って「よき職業を選ばれた、すばらしい職業ですよ!」と祝福しました。そして、この若い人が苦労しない環境を「おじさん」は作らなければ、と改めて感じました。

もちろん、若手ばかりではありません。中堅の方々にも一杯あいました。また、管理的な立場の方も少なくありませんでした。私の全く知らない方々が、『学び合い』を実践し、悩み、そして手応えを感じていることを実感しました。層の厚みを感じます。私の知らなかった同志と会えてとても嬉しかった。それらの方々が「この会って、若い人が一杯ですね」とニコニコ語っていたのが印象的です。

また、懇親会への参加率が異常に高い。昨日の参加者は85名です。懇親会1次会に参加した人が53名です。また、懇親会2次会への参加者も26名です。この懇親会への参加率が異常に高い。私の知る限り、自由参加の研修会でこのような現象が起こるのは『学び合い』の会ぐらいだと思います。おそらく、参加者は懇親会にでても一人ぽつんと壁の花になることはないだろうというネットワークの安心感と、もっと何かを得られるという感じを得ているのだと思います。

私はとても不思議に感じます。だって、1年前には関西(正確には近畿)で『学び合い』のネットワークは無かった。だから、「関西は『学び合い』が弱い」と言っていました。ところが、若い人たちが1年間ですばらしい会を企画運営するようになっている。「おじさん」には信じられません。昨日をもって、「関西は『学び合い』が弱い」という言葉は使いません。関西は熱い!

追伸 課題が低いと集団が腐る、というのは大人も同じです。さっそく、もっと高い課題をニコニコと語りました。あははははは

追伸2 でも、我々は常に「みんな」を目指します。参加者全てが満足する会を目指さなければなりません。その点では、まだまだ改善の余地はあると思います。互いに、気を引き締めなくちゃね。